ゲームボーイアドバンス(以下GBA)のソフトで遊ぼうと思ったらセーブができない、時計機能が使えない、なんてことは無いだろうか?
GBAのソフトのセーブ方式にはバッテリーバックアップとフラッシュメモリが存在し、バッテリーバックアップ方式の場合、内蔵電池が切れてしまうとセーブができなくなってしまう。
また、ポケモンなど時計機能に内蔵電池を使用しているソフトもあり、それらは電池が切れるとゲーム内の時計連動イベントを遊べなくなってしまうなんで事も。
そんなGBAソフトを100%楽しむために重要な内蔵電池だが、実は簡単に交換することが可能だ。
今回はその手順を紹介しよう。
※内蔵電池の交換は失敗するとゲームカセットの破損にもつながります。自己責任の元で行ってください。
GBAソフトの電池交換に必要な道具
GBAソフトの内蔵電池交換に必要な道具は以下のとおり。
- Y字ドライバー
- タブ付きボタン電池
- はんだごて
- はんだ
- はんだ吸取り線
Y字ドライバーは先端サイズ1.7mmの物であればOK!!
どの道具もネット通販などで揃えることができる。
GBAソフト電池交換の作業手順
GBAソフトの内蔵電池交換作業は以下のステップで行う。
- カセットを開ける。
- 古い電池を取り外す。
- 新しい電池を取り付ける。
- カセットを元に戻す。
各ステップを詳しく説明していこう。
GBAソフトのカセットを開ける
GBAカセット背面上部がネジで固定されている。
このネジを用意したY字ドライバーで外そう。
GBAカセット前面を下方向にスライドさせると……
カセットが開いた!!
GBAソフトの古い電池を取り外す
内蔵電池のピンが基板にはんだ付けされているのでコイツをはんだ吸い取り線などで取り除いて電池を外そう。
プラスとマイナス、2ヶ所の固定を外せば電池が取れる。
GBAソフトに新しい電池を取り付ける
用意しておいた新しい電池をはんだ付けしていく。
基板にも印字されているので問題ないかと思うが、プラスとマイナスを間違えないよう気を付けて取り付けよう。
GBAソフトのカセットを元に戻す
あとはカセットに基板を戻してネジ止めすれば作業完了!
なお、今回電池はCR2032を使用したが、カセットへの収まりがギリギリだったので、CR1616など小さめの電池を使った方がいいだろう。
電池ホルダーを取り付ける
ここまで紹介してきた交換方法と同様の手順で電池ホルダーの取り付けも可能だ。
次回以降の電池交換が容易になったりとメリットも多いので挑戦してみてもいいだろう。
はんだを使わないGBAソフト電池交換の作業手順
はんだを使わずに電池を交換する方法も紹介。
カセットの開け方などについては先述のはんだを使う交換手順の同項目を参考にしてほしい。
GBAソフトの古い電池を取り外す
電池に固定さているピンを外す。
隙間にマイナスドライバーなどを差し込んで剥がしていこう。
ある程度まで行ったらペンチなどでバリっと。
両面のピンを剥がせば電池が外れる。
GBAソフトに新しい電池を取り付ける
ピンの間にボタン電池を挟み、セロハンテープやビニールテープで固定。
プラスとマイナスを間違えないように気を付けよう。
また、ピンがボタン電池に接触するようにしっかりと包み込むように止めるのがポイントだ。
セーブデータ消失にご注意を!!
今回はGBAソフトの内蔵電池交換方法を紹介してきた。
GBA初期のラインナップに内蔵電池を使用したセーブ方式のソフトが多い。
工具を一式そろえてからカセットを開けてみたら、フラッシュメモリ方式だった…なんてことの無いよう、よく確認してから準備しよう。
なお、今回紹介した方法で電池交換した場合、元のデータが失われてしまうため大事なセーブデータなどがある場合は気を付けてほしい。
またポケモンは内蔵電池を交換しても基本的にはセーブデータをリセットしない限り、時計機能を使用したイベントが発生しなくなってしまうので注意が必要だ。
それでは、安全作業で良いゲーミングライフを!!
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※2022/10/20 電池ホルダーの取り付けについて追記