格闘ゲームの大祭典・EVO Japan開催まで2カ月を切りましたね。
そこで今回は、現地でアケコントラブルが起こってしまってもその場で出来るメンテナンス方法を残しておきたいと思います。
用意しておくと便利な物も要チェック!
※基本的にPS4ライセンス取得済みのアケコンを対象としています。
注!!
この記事はアケコンメンテナンスをどこでも行う事を推奨とした記事ではありません。
周囲への配慮を基にメンテナンスを行ってください。
アケコンメンテナンスを行う前に【原因】
アケコントラブルのほとんどがボタンやレバーが反応しないものでしょう。
原因は端子の接触不良やパーツの消耗が大半です。
つまり、大掛かりな事をしなくてもメンテナンスひとつで復活可能なものばかりです。
逆に言えば、接触不良以外のトラブル、交換不可能な部品の故障といったものには対応出来ないので、その場合はレンタルアケコンを使用するなりで対処するしかありません。
そんな事になるほどの雑・乱暴な扱いを改めた方が早いと思います。
熱くなっても台パン(アケコン殴り)はやめような!!
アケコンのメンテナンスに必要な物【工具】
まずはメンテナンスを行う上で必須と言えるものを準備しておきましょう。
・ドライバー
※自分のアケコンに合うものを準備しておく
セット物を持っておくと便利
・六角レンチ(画像並の数はいらない)
※ドライバーではなく六角で締めてある時はこちらを
L字型以外の物もあるので、使いやすいのを選ぼう
・30Φのボタン2~3個
※ボタン内のスイッチ故障に備えて
・レバーボール
※万が一の割れに対応する為に
・綿棒
※端子・金属接触部の汚れ取りに
100均のものでOK
↓アケコンのパーツが欲しいならこちら

アケコンメンテナンスにあると便利なもの【グッズ】
持っていける荷物次第になりますが、あると便利な物を紹介します。
・エアダスター
※埃にひとふきするだけ。小型缶タイプがおすすめ
・タオルや眼鏡拭き程度の小さ目なクロス
※アケコン天板やボタン、レバーの清掃用に
・無水エタノール
※油脂や汚れの拭き取り用に
・ペンチ
※最終的に力技でしか解決出来ない時に使用する
症例別アケコンメンテナンス方法【レバー・ボタン】
タイトルに『現地で出来る』と書いてありますが、家でも出来るので1ヶ月に1回程度は
メンテナンスを行うとアケコンも長持ちしていいかも知れません。
よっぽどの事がない限り使用不能になるような故障も起きないので、日々のメンテナンスが
大事なんですよねぇ。
ボタン・レバー回りメンテナンス
アケコンと言えば絶対に備わっているもの、レバーとボタンですね。
この2つの内、トラブルが起きやすいのがボタン関連です。
ゲーム筐体、アケコン問わず一番と言っていいほど多いです。
大体は端子の接触不良(ズレ)、錆びや汚れといったものが原因です。
まずは裏蓋を外して内部にアクセスしましょう。
大体が底面のネジを外すタイプになっています。
※左・RAP N。右・ファイティングエッジ刃
※TE2や初代Pantheraならボタンひとつで内部にアクセスできます。
ボタンを押す振動によって端子が抜けかけている事はよくあります。
大会前には絶対に根元まで端子が刺さっているか確認しましょう。
以前、ボタン交換の記事も書いているので、ボタン交換をする際はこちらを参考に
※三和製、セイミツ製、隼ボタン、Razerボタン共通の作業になってます。

基本的に押しボタンは、スイッチに異常が出たらボタンごと交換するのが一番いいです。
一応ボタン本体とスイッチを分割する事も可能ですし、スイッチだけも交換可能です。
ただ、分解に時間がかかってしまう上、そこそこの作業スペースも必要になってしまいます。
現地でのスイッチ異常=ボタン交換必須。と覚えておきましょう。
※ただしGamerFingerの場合はスイッチのみの交換も難しくない。

上記記事には、レバーボールの交換・締め付けの方法もあるので合わせて参考にして頂きたいと思います。
出荷状態のまま使用している人がほとんどかと思いますが、中にはレバーボールの締め付けが緩い個体も存在します。
大会前にきっちりと締めるのは当然として、アケコンを購入した際にはレバーボールの締め付けに一度目を向けてあげて下さい。
ケーブルまわりのメンテナンス【断線・接触不良】
ケーブルまわりのメンテナンスと言ってもあまり本格的な物は出来ません。
ケーブルまわりで起こるトラブルは主に
・ケーブル自体の断線
・USB端子部の接触不良
この2つです。
ケーブルに関してはメンテナンスというよりも、日々の使い方を気にする事でトラブルを減らす事が出来ます。
とはいえ、どんなに気を付けてても現地で起きてしまうのがトラブルです。
レバーだけ、ボタンだけが反応しない場合はそのどちらかが原因と分かります。
しかし、どちらも反応しなかったら?
考えられるのがケーブルや基板等、入力・出力を集約する部分のトラブルです。
ケーブルが断線してしまった場合、対処出来る事はほとんどありません。
TE2やPantheraといったケーブル脱着式の場合、断線しても交換する事で対処は可能です。
※画像は筆者のTE2。このアケコンは脱着式ケーブルを採用
ケーブルまわりのメンテナンスとして一番現実的なのが『端子の清掃』です。
余り意識していないと思いますが、端子部分(金属部分)を素手で触るのは控えるべき事です。
端子の金属・メッキ部分がくすんでいる場合、酸化膜が出来てしまっている状態となります。
余りに放置をしておくと錆びや接触不良の原因になる為、対処が必要です。
※左・くすみが目立つ。右・新品のUSB端子
端子のメンテナンスの本命は内部になります。
綿棒に無水エタノールを少量つけて端子部を拭くだけ。
びちゃびちゃになるほど着ける必要はないので、綿棒に染み込ませる程度で大丈夫です。
※ピンセットとティッシュでも可能
メンテナンスは日々行う事が大事【重要】
繰り返しになってしまいますが、現地で出来るメンテナンス方法は自宅でも出来る事ばかりです。
現地で行う事は、メンテナンスというよりも応急処置に近いものなので日々常にアケコンの具合をチェックしておくに越したことはありません。
ここぞの場面でトラブルが発生する確率を下げる為にも、日々のお手入れが重要なのです。
え? ペンチは何に必要か? ですって?
金属部品が曲がってしまって、どうにもこうにもならなくなった時の最後の手段として使用します。
ただし、破壊する可能性もあるのでご利用は計画的に…
↓EVO Japanに向けてアケコン欲しくない??

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↓改造するならパーツ必要じゃない??

↓PS5発売日の様子

GBの電池を交換してみました
