ここ最近、アケコンの改造どころか自作が流行っている。
海外では自作文化が根付いており、大きな大会に行くとコントローラーの自作ショップが会場内に出店をしている。
『自分専用機』というのは男の子は大好きなもので、〇〇カスタムとか見てしまうと「すごいなー、かっこいいなー」と虜になってしまうのだ。
さて今回は、そんなカスタム製品が大好きな諸兄らに、簡単に自分のPS4パッドを『リペイント』する為の方法を書いていきたいと思う。
世界にただひとつ、自分だけのパッドを作ろう!
PS4パッドを分解する
今回使用するPS4のパッドはこちら。
Destiny同梱版の時代から使用しており、最近左スティックが誤作動を起こすようになってきたので、修理をすると共に新たなカラーへと塗り替える。
裏面のネジを4つ外し内部にアクセスする。
配線類を千切らないように気を付けて引き抜く。
基盤はネジ1個で止まっているので簡単に外れる。
全てのパーツを外すと、これくらいの量になる。
PS4パッドの脱脂を行う
※脱脂とは!
塗装する本体の表面の油分を取り除く事。
脱脂を行う事によって塗料の『乗り』を良くする事が出来る。
しっかりと行うのが吉!
脱脂を行うのに必要な物は、どのご家庭にもあるような中性洗剤でOK。
バケツに水を入れ、適当な量の中性洗剤を入れるだけ。
ただし、脱脂を行う際に使用するスポンジや布は油分のついていない物か、脱脂専用に新品の物を準備しよう。
少し時間をかけて細かい部分までしっかりと脱脂を行ったら、泡や洗剤が残らないようによくすすいでおく。
しっかりとすすいだら水分をある程度切り、しっかりと乾燥するまで乾かす。
今回はこんなものを用意し・・・
2本分切り出し・・・
日が当たり、風通しの良い所で乾かす事にした。
パッドの表面から水分が無くなれば脱脂作業は完了だ。
PS4パッドに塗装を行う
どんな色にしたいか決まったらいよいよ塗装の開始だ。
今回はキャンディー塗装を行おうと思っていたため、秋葉原のとある場所へと赴いた。
秋葉原駅から徒歩5分程度の場所にある『秋葉原工作室』だ。
※キャンディー塗装とは、下地にメタリックカラーを使用し、キラキラ感を演出する塗装方法である。(要約)
↓秋葉原工作室の詳しい場所や設備の記事はこちら
工程1:PS4パッドの下地を塗る
まずは最初に下地を塗る。
今回のブツはキャンディー塗装を施すので下地をシルバーにする。
塗料はガイアノーツの009ブライトシルバー
表側を塗装
次に裏側の塗装
これで下地は完成。
裏側は全体的に滑り止め用の凸凹がついている為、塗料の塗り残しがないように全体的にきちんと塗っていく。
下地をしっかりと塗る事が今後のペイントの良し悪しにかかわってくる。
工程2:色を乗せていく
本来、キャンディ塗装を行う場合はクリア系の塗料を使用するものなのだが、とても気になる色を見つけてしまったので急遽路線変更を行った。
気になる色、それはミクカラーの塗料である。
初音ミクを愛するものとして使わずにはいられないという事で、3種あるミクカラーの中から『ミクへアシャドウ』をチョイス。1層目を塗り終えた状態はこんな感じ。
※ミクへアシャドウはクリアカラーでないため下地を透かさないのでキャンディー塗装がやりにくい。
工程3:3層塗りをし、ラメ感を出す
突然行われた路線変更により、自分のPS4パッドは『ミクカラー in ラメ加工』を施す事となった。
塗りの順番としては
1、ミクカラー
2、ミクカラー&スターブライトシルバー
3、ミクカラー
という流れで落ち着く。
画像ではわかりにくいと思うが、2層目のスターブライトシルバーを乗せたところ。
実際にはかなりキラキラのラメ感が出ていて綺麗に色が乗せられている。
イメージとしてはネイルアートでよく見るラメの仕上がりのようだ。
最後の層に色を乗せてペイントは完成。
裏側はミク仕様のグレーにしようかと思ったが、表側がラメでキラキラしている事を考え、スターブライトシルバーを乗せて終了。
後はつや消しクリアを塗り、乾燥をさせる
工程4:仕上げ
クリア塗料が乾いたらコンパウンドで仕上げをする。
が、ここで大失敗。
コンパウンドをかける前に水研ぎを忘れてしまう。
それどころか、クリアの吹き付けが甘く所々厚塗りが出来ておらず、コンパウンドで磨く度にどこかしらの塗料が剥がれる始末・・・
『こんな失敗もあるよね仕方ない』
という思いの下、少なくとも無事な所だけでも研磨しようとコンパウンドで更に磨いて完成したのがこちら!!
準備と仕上げが物凄く大事である
今回のペイントを通して痛感した事がひとつある。
塗りの前の『下準備』と塗りの後の『仕上げ』は特に注意して行わなければいけないと。
色の乗りやラメ塗りは綺麗に出来たので、後は下準備と仕上げを気にしつつ、次回こそはキャンディ塗装・・・かラップ塗装をやってみたいなと思っている。