RTX20シリーズから2年の時を経て、ついにRTX30シリーズが登場。
2020年9月17日の発売からゲーミング、マイニングなどの需要でしばらく品薄が続いていましたが、ようやく
Gainward GeForce RTX3080 PHOENIX GS (NED3080S19IA-132AX VD7385)
を購入しました。
RTX3080の販売価格が軒並み税込10万円を超える中での税込み9万円台 ・・・その実力はいかに・・・
というわけで、GeForce RTX30シリーズの上から2つめに位置するRTX3080のベンチマークとレビューをしていこうと思います。
※掲載スコアは、筆者のPC環境での結果です。あくまでご参考程度にご覧ください。
Gainward GeForce RTX3080 PHOENIX GS 概要
現在発表されているGeForce RTX30シリーズは全部で5製品あります。
上位機種から順番に「RTX 3090」「RTX 3080」「RTX 3070」「RTX 3060 Ti」と2月に発売することが発表された「RTX 3060」が並びます。
これら「GeForce RTX 30」シリーズは、NVIDIAの「Ampere アーキテクチャ」を搭載したモデル。
公式の掲載した情報によるとRTX2080との性能比較では2倍ほど性能が上がっているようです。
Gainward製のパーツを今まで購入したことがないため若干不安でしたが、とりあえず売り切れる前に購入してみました。
後々調べたところ、このGainwardは1985年に台湾で創業したメーカーで、現在はドスパラが代理店を努めていることでおなじみのPalit社のグループ会社とのこと。
まずはスペックを簡単にまとめてみました。
製品番号 | GeForce RTX™ 3080 Phoenix “GS” |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3080 |
GPUクロックスピード | 1725 MHz (Boost) |
メモリ | 10 GB GDDR6X (320 bits) |
メモリ・クロックスピード | 9500Mhz (19Gbps) |
帯域幅 | 760 GB/s |
バス | PCI-Express Gen 4 x16 |
冷却 | 2.7 Slot Fan Cooler |
ビデオ特性 | HDMI v2.1 |
接続性 | DisplayPort *3 |
サイズ | 294mm x 112mm |
補助電源コネクタ | 8-pin *2 |
推奨システム電力 | 750W |
電源補助コネクタが8pin×2となっていることや、推奨電源が750Wになっているため対応しているかなど注意が必要です。
Gainward RTX3080 PHOENIX GS 開封
まずは開封。
写真だと伝わりづらいですが、外箱が予想以上に大きい。
開けてみた第一印象は、思った以上に大きい。そして重い。
ちなみに同梱の内容物は本体、サポートステイ、ケーブルでした。
このメカっぽい感じ。
見た目からして性能がよさそうです。
Gainward RTX3080 PHOENIX GS 外観
以前使っていたRTX2070super、G913tklとのサイズ比較。
見ての通り、とても大きなサイズなので購入前にケースのサイズに対応しているかのチェックが必須です。
ファンのこの部分が光るようです。
さりげないフェニックスが際立つデザインとなっています。
HDMI×1、DisplayPort×3の構成。
以前使っていたモデルもこちらの構成なので問題なし!
補助電源は8pin×2です。
横にはライティングはありませんがシンプルで良いデザイン。
天板の部分には商品名のモチーフになっているフェニックス。
取り付けてみたところ存在感MAX。
Gainward RTX3080 PHOENIX GS ベンチマーク結果
検証用PCスペック
PCケース | SilverStone SST-SEA1GW-G |
CPU | AMD Ryzen 7 3700X |
メモリ | DDR4-3200×4 |
マザーボード | ASRock B450 Steel Legend |
電源 | SilverStone SST-ST75F-GS V3 [750W/80PLUS Gold] |
コスパ重視の構成、電源に関しては750Wで推奨ぎりぎりライン。
果たしてどの程度スコアが伸びるのか・・・
RTX2070Superのスコアと比較して見ていきましょう。
3D MARK
まずは定番ベンチマークソフトの3D MARKでの計測。
Time SpyとFire StrikeではそれぞれDirectX12,DirectX11のベンチマークが可能、Port Royalでは今話題のレイトレーシングのベンチマークができます。
※筆者のモニター環境がWQHD(2560×1440)のため、WQHD設定での測定
RTX2070Superよりも約50%アップ!
こちらも同様に約50%アップ!
やはり一番差の出るところ。
レイトレ対応ゲームもサクサクプレイできます。
FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION
こちらも定番のFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONのベンチマークソフト。
すべて『高画質設定』でDLSSはオフで測定。
フルHDのスコアが思った以上に伸び悩み、ほぼWQHDと変わらない結果に。
やはり環境の問題もあるのかフルHDのスコアはこのくらいが頭打ちなのかもしれません。
4Kに関しては平均60~80程度のFPSが出ていたので4Kゲーミングも実用レベルに来ていると感じました。
ベンチマーク中のGPUの温度は70℃台前半で推移。以前使っていたRTX2070Superは80℃ほど発熱することもあったため、性能に対して熱の発生は少なくなっていると言えます。
CyberPunk 2077
リリース当日Steamにて同時接続者数が100万人を突破した話題の超大作。
高いグラフィック処理能力が要求される本作にて
画質『ウルトラ』設定、レイトレースライティング『サイコ』にて検証しました。
※以下のゲームはベンチマークの数値が出ないためfpsでの表記。
最高設定でもフルHD、WQHDともに通常プレイするのに問題なし!
4Kでは少々物足りない感じは否めませんが、画質設定を変えれば快適にプレイできそうです。
レイトレーシング画質比較
レイトレーシングの画面比較。
パット見はわかりづらいですが、水たまりの反射やライティング、影のクオリティなど随所に違いが見られます。
レイトレON
レイトレOFF
Assassin’s Creed Valhalla
今作はヴァイキングがメインテーマのアサシンクリード ヴァルハラです。
こちらも同様に描画品質プリセットを『最高』にて検証。
フルHD、WQHDでは60fps以上を常時出せるレベルでとても快適な印象。
4Kでも若干品質を落とせば60fpsをキープ可能だと思います。
モンスターハンターワールド:アイスボーン
新作の体験版の配信で今も盛り上がっているモンハン。
画質設定を『最高』に、テクスチャを『High Resolution Texture Pack』に設定、DSLLをONにして検証してみました。
High Resolution Texture Packを入れても、大変余裕がありヌルヌル動きます。
以前プレイしていた際はHigh Resolution Texture Packを導入していませんでしたが、高画質に目がなれると以前の設定に戻れなくなってしまいますね。
Apex Legends
言わずもがな日本で大人気のバトロワFPS。
FPSゲームで最高設定にする意味はあまりないのかもしれませんが、最高設定にて検証。
Apexではモニターの性能上限までしかfpsが測定できなかったためフルHD、WQHDともに144fpsにほぼ常時張り付く結果に。
この感じであれば240fpsも設定次第で狙えると思います。
Fortnite
フォートナイトでは描写設定を『最高』に設定しレイトレーシングをONとレイトレーシングOFFで検証。
やはりレイトレーシングの処理の重さを実感しました。
WQHD環境でレイトレーシングをONにすると約60%fpsが低下する結果に。
対人ゲームではフレームレートを犠牲にしてまで、レイトレーシングにこだわる必要もないと感じました。
レイトレーシングに最適なグラフィックボード
Gainward GeForce RTX3080 PHOENIX GS(NED3080S19IA-132AX VD7385)を検証していきました。
WQHD以上の高解像度や、レイトレーシングを使用してゲームしてみたい方には最適なグラフィックボードになり、4Kゲーミングを常識的な価格でプレイできる時代がようやく訪れたと感じました。
またゲーム、動画編集での用途はもちろんのこと、ビットコインをはじめとした仮想通貨のマイニングの影響でグラフィックボード需要がとどまるところを知らず、さらに品薄を加速させています。
10万円前後と大変高価な部類のグラフィックボードにはなりますが、価格に見合った性能を持ち合わせており、冷却性能も申し分のない出来栄えです。
筆者が個人的に不安に思っていた電源の問題に関して今の所トラブルが起きることもなく動作しておりますが、もしこれからPCを購入するのであればある程度余裕を持たせ1000W程度の電源を購入することをおすすめします。
RTX3080の中でもコストパフォーマンスが優れているため、この製品を選択する価値は大いにあると言っていいでしょう。