秋葉原の「人」に聞く。第7回~まほれ~ 老舗メイドカフェ店長
秋葉原で活動する人々や、秋葉原で働く人々にインタビューを行い、胸に熱く滾る秋葉原愛をお届けするという企画となっています。
また、インタビューを行った方からお友達を紹介していただき、秋葉原の輪を繋いでいこうという趣旨もあります。
第7回目の今回は、秋葉原で長年営業を続ける元祖メイドカフェとも言える『カフェメイリッシュ』の店長まほれさんにお話を伺ってきました。
↓秋葉原の「人」に聞く、第6回目はこちら。
秋葉原メイドカフェの老舗『メイリッシュ』
今回のインタビューはメイリッシュさんの店舗にて行わせて頂きました。
カフェメイリッシュはメイド喫茶が秋葉原に登場し始めた頃、メイド喫茶黎明期とも呼べる時代に登場。
数々のメイド喫茶が開店しては撤退していく中、およそ20年変わらず営業を行っているまさに「メイド喫茶の老舗」とも呼べるお店です。
シュタインズ・ゲートの登場人物『フェイリス・ニャンニャン』の働くメイド喫茶のモチーフとなっており、秋葉原聖地巡礼場所の一か所となっています。
コンカフェが増えている秋葉原において、昔ながらのメイド喫茶を楽しめるお店として数多くの人達にいまだ愛されています。
カフェ メイリッシュ
〒101-0021
東京都千代田区外神田3−6−2 FH協和スクエア 2階
03-5289-7310
営業時間
月~木:14:00~22:00
金土日:12:00~22:00
水曜定休日
秋葉原、メイリッシュ一筋18年
Q
本日はよろしくお願いします。
まずは皆様にお聞きしてるのですが、秋葉原で活動・働き始めてどれくらい経っていますか?
A
秋葉原に来てからとなると18年になります。
いきなりメイリッシュに決まって18年ですね。
一度だけご帰宅したことがあるんですけど、次に来たときはもうメイリッシュに入っていました。
Q
いきなりメイリッシュでそのままというのは凄いですね。
まほれさんは元々秋葉原とかに来ていたんですか?
A
家族で東京に引っ越してきて1、2回行きました。
コスプレ系のお仕事をしたいと思っていたのですが、まだメイド喫茶が出来ていないくらいの頃でした。
当時で言えばピアキャロットカフェが期間限定で開かれていたりして、そういった仕事に憧れていました。
アンナミラーズとかもそうですね。
Q
制服ブーム、ありましたね。アンミラとかよく雑誌に出ていました。
A
その制服ブームがあって、ファミレスで働きたいなと思うようになりました。
関西なら神戸屋さん、東京に行くならアンナミラーズで働きたい、その他だとまんだらけもいいかなと…
そんな中、ガイアの夜明けでメイド喫茶が放映されていて、それを見て「おぉ~、メイド喫茶で働きたい」と思い、メイリッシュに応募しました。
コスプレ、イベント系が多かったのがメイリッシュへの決め手
Q
他にもメイド喫茶はあったと思うのですが、メイリッシュに決めたきっかけは何かありますか?
A
当時丁度、下妻物語が流行っていたのですが、私、深田恭子ちゃんが凄い好きなんですね。
メイリッシュでロリータとヤンキーイベントみたいなのをやってて、「こんなイベントをやるのはメイリッシュくらいしかないな!」と思ったのがきっかけです。
元々関西でコスプレをやっていて、友達と神戸の国際展示場でイベントに参加していました。
アニメとかも好きだったので、その延長線上にメイド喫茶があったという感覚です。
Q
コスプレブームもありましたよね?
A
ファミレス制服ブームも、コスプレブームもありましたし、今度はメイドカフェブームもありました。
元々海外にメイドという職業がありましたが、日本だとゲームキャラクターの中にメイドがいるとか巫女さんがいるとかありましたよね?
ファミレスのキャラクターがいてから、後にメイド喫茶に行ったんだと思います。
秋葉原のオタク界隈もその流れに乗った感じですよね。
秋葉原の変化とメイド喫茶界隈の変化
Q
ここまで長い間秋葉原で働いていると、街の変化も沢山見てきたんじゃないでしょうか?
A
凄いですよね。こういう言い方がいいかわからないですけど、一般化してきたと感じます。
以前のメイド喫茶は『カフェで働いている従業員がメイド服着てます』プラスして『イベントの時はちょっとしたパフォーマンスを行います』といった感じでした。
今ではトークメインというか、やはり来ていただくお客様のニーズに合わせていった結果、今の形態が流行ってるのかなと考えています。
メイリッシュもささやかながらコミュニケーションは推奨していますが、1時間とか付きっきりでお話というわけにはいかないので…
カフェ主体になっているので、お店でノマドしている方もいらっしゃいますが、そういったカフェ形式のメイド喫茶は少なくなってると感じます。
Q
今では秋葉原はコンカフェが多くなってきていて、昔ながらのメイド喫茶は減少傾向にありますよね。
A
そうですね。
後は従業員側の方の変化なのですが、コスプレイヤーさんが減りました。
以前は面接に来る方のほとんどがコスプレをしている方で、『衣装〇〇着あります!』というのがほとんどでした。
メイリッシュではコスプレイヤーが沢山働いているイメージがあるのですが、最近の方は『コスプレ衣装は持っていません』『ハロウィンの衣装くらいならあります』といった方が増えてきています。
昔はコスプレのできる場所が本当に無かったというのもあったかと思うのですが、レイヤーさんがメイド喫茶に応募するというのが減ってきているのかもしれません。
アキバに通ってるのは恥ずかしいとか、オタクって何だろう?
といったメディアの打ち出し方も今や昔といった感じで、オタク趣味が一般化してきたというのはありそうです。
秋葉原もおしゃれな街、綺麗な街になってきてますよね。
緑の服を来た人が、ここは客引き禁止ですよみたいなのもやり始めてますし。
Q
新宿、池袋ときて秋葉原でもって感じですね。
A
新宿では15年くらい前から始まって、秋葉原に来た…みたいな。
シュタインズゲートをはじめ、様々なコラボを行う
Q
メイリッシュで特徴的なものと言えばシュタインズゲートがありますが…
A
観光地というわけではないですけど、ゲームアニメの聖地としてご帰宅くれる方普通に来てくれる方が増えたのは凄くありがたいです。
今、ゲームが出て13年くらいですね。
いまだに来て頂けているので長いコンテンツだなと感じています。
Q
以前は秋葉原で沢山シュタゲのイベントもやっていましたが、メイリッシュでもコラボのようなものをやっていましたか?
A
多分盛り上がり的には結構経ってからじゃないでしょうか?
秋葉原が舞台とは知っていましたが、「おお!メイリッシュだぁ!!」みたいな
メイリッシュまほれが選ぶ秋葉原おすすめスポット
Q
最後にまほれさんがおすすめする秋葉原のお店やスポットを教えてください。
A
秋葉原の街には色々なお店もあるので、色んな場所を周ってほしいですね。
昔からやっているメイド喫茶以外の食べ物屋さんとかにも行って欲しいですね。
穴場としては、コロナ禍以前から絶対に19時閉まるミスタードーナッツもおすすめです。
昔からあるお店なんですけど、緊急事態宣言中の営業時間短縮前からこの営業時間ですからね。
古くから残るお店に是非!
第7回、秋葉原の「人」に聞くを終えて
今回お話を伺わせて頂いたまほれさんはメイドという姿の他にも「外神田メイド協会」の代表も兼任しています。
また、アキバログインという番組にてサブMCも務めており、今なお精力的に秋葉原で活動をしています。
最早秋葉原の一部となっているメイリッシュですが、この先30年40年と続けていって欲しいものです。
そしてイベントもガシガシやってもらいたいですね。