コロナで急増?秋葉原の空きビルテナント 賃料1000万以上の物件も

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秋葉原の空きビルの画像とともに、秋葉原がガラガラでヤバイといった旨の投稿がTwitterなどのSNSで度々話題になっている。
確かにコロナ禍において観光客は激減し閉店している店舗は多いが、本当に秋葉原は”終わって”しまったのだろうか。
今回は秋葉原駅前の空きビルについて調べてみた。

秋葉原駅付近の1棟まるごとガラ空きのビル

サトームセン1号店 -ツクモ秋葉原駅前店跡地

サトームセン
秋葉原駅電気街口を出てすぐ目に飛び込んでくる大型の空きビルがこちら。
建物名は未だに「サトームセン1号店」らしい。
駅の真ん前で目立つビルのためインパクトが強く、SNSなどで秋葉原終了論のやり玉に挙げられることが多い。
変遷としては”あなたの近所の秋葉原”でおなじみサトームセンのビルだったが、2007年に、そのサトームセンがヤマダ電機に吸収合併され「LABI秋葉原パソコン館」にリニューアルオープン。
その後、やはりヤマダ傘下となったツクモを前面に押し出し「ツクモ秋葉原駅前店」となるが、僅か1年足らずで閉店、しばらく放置されていたが2021年8月より改装工事が始まる。
外観からも確認できる印象的なエスカレーターは上り専用となっており使い勝手は悪かった。

現在、2022年4月にソフマップのオープンが決まっている。

※追記
2022年4月29日に「ソフマップAKIBA駅前館」がオープンした。
地下1階から5階までまるごとソフマップとなっており、5月9日には朝風2号館ビルの1階にある「AKIBA中古デジタル館」がこちらに統合予定だ。

サトームセン1号店
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-15-8

ボークスホビー天国1跡地 -建物名が不明

ボークス
ボークスホビー天国1」の跡地も現在空きテナントとなっている。
かつては石丸電気が入っており、「駅前店」「駅前店/DUTYFREE」「パソコン館」とリニューアルを経て2008年に閉店。
赤と白のカラーリングはその時の名残だ。
その後、秋葉原ラジオ会館の建て替え時は同ビルの一部店舗がこちらに移転。
秋葉原ラジオ会館新館の完成後は1棟まるごとボークスの「ボークスホビー天国」となるが、こちらも2021年に中央通り沿いに建てた新規自社ビルへ統合移転。
現在は空となっているが、こちらもかなり年季の入ったビルなので、そのままでの活用はなかなか難しそうだ。
ちなみに、このビルの名前を調べてもわからなかったのでご存じの方いらっしゃいましたら教えてください。

〒101-0021 東京都千代田区外神田1-15-4

半田ビル -セガ秋葉原GiGO跡地

半田ビル
1984年に竣工したこのビルは当初、施工主である第一家庭電器と半田産業の名前を取って「第一半田ビル」であったが、第一家庭電器が倒産してからは現在の「半田ビル」と改められた。
テナントとしては2003年より1~7階に入り、「セガ秋葉原GiGO」・「セガ秋葉原2号館」と2020年まで足かけ17年営業していたセガの印象が強く、近年では「艦これ」の大きなラッピングが目を引いていた。
こちらのビルもサトームセン1号店と同じく外観デザインに取り入れられたエスカレーターが使いづらく、上下の移動がめんどくさい。
ちなみに、完全に空というわけでは無く、1階のペッパーランチや地下のフレスカはこれまでどおり営業している。
現在、賃料1430万円(!)保証金は賃料の12ヵ月分(!!)にて1~7階の一括貸出テナントを募集中だ。(https://www.gen-e.jp/estate_edd.html?eid=220103)

半田ビル
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-15-1

第122東京ビル -アドアーズ秋葉原店跡地

第122東京ビル
アドアーズ秋葉原店の跡地は「第122東京ビル」という色気のない名前のビルだ。
ここまで紹介した他のビルと違いこちらは竣工が2012年の若いビルで、当初からカラオケ・アミューズメントのアドアーズがテナントとして入っていたが、2020年10月に撤退。
その後は空の状態が続いている。
駅前という好立地ながらも、1棟貸しオンリー、いまいち使いづらそうな間取り、1200万円という高額な賃料(https://tokyo.kashi-jimusho.com/detail/76367/)という要素がネックとなるのだろう。

ゲームパニック
長らく空きテナントとなっていたが、2022年2月23日にゲームパニック秋葉原がオープン。
プライズゲームをメインに1棟まるごとゲームセンターとなっている。

第122東京ビル
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-13-1

その他秋葉原の1棟まるごと空きのビル

ヒューテック秋葉原ビル -とらのあな秋葉原店B跡地

とらのあな秋葉原店B

中央通り沿い、「とらのあな秋葉原店B跡地」のビルが「ヒューテック秋葉原ビル」。
ビル名にもなっている「平河ヒューテック」が2011年に、とらのあなを運営する「株式会社虎の穴」から取得している。

ヒューテック秋葉原ビル
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-3-1

ユニデン秋葉原ビル -ラムタラとホビー天国跡地に挟まれたビル

ユニデン
ユニデン秋葉原ビル」はラムタラとホビー天国跡地の間にあるビルだ。
元のテナントが免税店だったこともあり、他の駅前の空きビルに比べるとイマイチ地味だが、こちらも1棟まるまる空きテナントとなっている。
賃料、敷金共に応相談とのこと。

ユニデン秋葉原ビル
〒101-0021 東京都千代田区外神田1-15-3

YMDビル -本社移転

YMDビル
末広町駅付近、中央通りから見てアキバOCビルの裏側の辺りにある「YMDビル」は「山田照明株式会社」の本社ビルだったが、2021年に本社機能を杉並区へと移転。
現在は空となっている。

YMDビル
〒101-0021 東京都千代田区外神田3-8-11

ビルの老朽化も原因か?始まる再開発

秋葉原駅前の主な空きビルについて紹介して生きたが、第122東京ビル以外は築30年以上の古いビルとなっており、今の目で見ると使いづらさの目立つ部分が多い。
もちろん、コロナ禍における実店舗の景気の悪さ、高い賃料などもそうだが、耐久年数の問題も秋葉原駅前の空きビル乱立の原因のひとつではないだろうか。

折しも昨年、神田川沿いのエリア、外神田一丁目南部地区が「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に指定され、再開発計画が発表された。
しゃれた街並みづくり“というネーミングセンスについてはともかくとして、今後の動向が注目される。

東京角田ビル
また、「ソフマップPC総合館」などが入っていた「東京角田ビル」や隣接するビルが解体され新たなビルが建つという。
秋葉原の景観が大きく変わっていきそうだ。

※2022/5/6 「ソフマップAKIBA駅前館」追記

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