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任天堂株主総会2023のレポ 新規ハードに対する質問多数

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昨年9月に株式分割が行われ今年4月にスーパーマリオの映画が公開、5月にはゼルダの新作が発売され、つい先日はネット配信にて新作情報を複数公開と話題に事欠かない任天堂の株主総会レポです。

任天堂株式会社 第83回定時株主総会に行ってきた

任天堂総会

昨年の10対1分割で手が届く金額になったので任天堂の総会に行ってきました。

みやこめっせ

場所は、京都市勧業館 みやこめっせ。
同人オタクに馴染み深い会場ですね。
ちなみに2022年の総会までは任天堂本社開発棟で開催されていましたが、個人株主の増加に伴う対応でしょうか。

任天堂株式会社 第83回定時株主総会の質疑応答

こちらはメモを元に書いた物なので正確性についてはあまりアテにしないでください。
しっかりとしたものは後日公式HPに公開されますよ。

Q.将来、新規ゲームハードが出た際に現行機種で購入したDLソフトを引き継げるようにして欲しい。

A.当社では新ハードやそれにまつわる仕様について様々な検討を行なっているが、この場において具体的なコメントについては控えさせていただく。
ただ、switchにおいて多くのお客様がDLソフトで遊んでおり、DLの売り上げが占める比率もこれまでより増えているので、様々なことを考えながら検討していきたい。
今後も引き続きハードソフト一体型の遊びの提案を続けていきたいので、ご期待ください。

Q.先日FC40周年について発表があったが、世代や国境を超えて愛される任天堂の強みというものを説明して欲しい。

A.3世代に渡って任天堂のゲームを遊んでいる方が日本のみならず世界にいるというのが長年続けてきた当社の強みと認識している。
現在の任天堂のブランドこれまで多くのお客様にゲームを遊び続けていただいた結果育まれたキャラクターやIPによるもの。
将来に向け、引き続き遊んでみたいと思っていただけるような遊びの提案を続けていかなくてはならないと考えている。

Q.switchが7年目に突入し性能、売り上げともに限界が迫っているのではないか。
また任天堂は毎回、次世代機への移行に苦戦している印象があるがその辺の考えはあるか。

A.switchは任天堂のゲーム専用機の歴史の中でも7年目でここまでのビジネスの規模で販売したものはなく、未知の領域。
ハードウェアを過去のようなペースで過去数年のようなペースで販売していくという事に関しては容易ではないと考えているが、ソフトウェアに関しては多くの販売台数を活かしてより大きなビジネスができる機会であると考えている。
ポケモンSV、ティアキンのように発売3日間で1000万本以上世界で売れた。
当社のゲーム機においてこのようなペースで売れたという例はこれまでなかったので、その点では普及台数が大きく伸びたのは強みの一つ。
今後に向けても新しいソフトの提案や発売済みのソフトに関してもDLCなどで魅力を伝え長く遊んでもらえるチャンスもあるのではないかと思う。
また、過去との違いとしてはニンテンドーアカウントを通じてお客様と直接繋がっている。
これを活用しながら将来のハードに向けて上手く移行していただけるようにしていきたい。

Q.eスポーツについてどう考えているか。
また、PWCSが不具合などでグダったがどう受け止めているか。

A.eスポーツのようなゲーム大会は、ゲームの楽しさや面白さを共有して同時に盛り上がることができる魅力のあるゲームの楽しみ方のひとつだと考えている。
当社もスプラトゥーンなどの大会を行なっているが、これは個々のゲームを継続して遊んでもらう、もしくは新しいお客様に関心を持っていただくきっかけになればと思い開催している。
方針としては年齢やゲーム経験を問わずに参加できることを重視している。
今年はNintendo Liveをアメリカでも開催予定しており、発売したゲームの大会を実施することで新たな客層の開拓やゲームの継続を促していきたい。
PWCSの件についてシステムトラブルなどご指摘をいただいている点など承知している。
引き続き株ポケと共同で進めてまいります。

Q.任天堂は花札やトランプなどクオリティの高いカードを作っている会社だと認識している。
FEサイファの終了以降、音沙汰ないが今後TCGの展開などは考えているか。

A.現時点で申し上げられることは何もないが、現在でもアミーボカードを出したりとカードに類するものを展開している。
面白いと思っていただけるものが見つかれば挑戦していきたい。

Q.FE新作は前作に比べ売り上げが減っているがイベントなど周辺展開が不足していたのも原因ではないだろうか。

A.個別IPに関する話ではないが、それぞれのゲームのキャラクターを長く愛し続けていただくためにゲームの提案をしていくことは最優先だと考えているが、それ以外の露出を高めることも重要だと考えている。
最近ではキャラクターライセンスグッズの販売などゲームの中に限らず、様々な生活の場でキャラクターに触れる機会を増やしている。

Q.USJに行って楽しかったが、ニンテンドーのエリアが狭く感じた。
もっと広げたり、別の場所にテーマパークを造るなど考えているだろうか。

A.USJには2024年にドンキーコングをテーマにしたエリアが開業予定。
パレードにもマリオが参加するなど様々な試みを行なっている。
また海外にもスーパーニンテンドーワールドがオープンしている。

宮本茂氏
映画観ていただけましたか(挙手)ありがとうございます。
家族みんなで遊べるというのが任天堂の魅力かなと考えている。
映画を家族で観に行ってそれぞれ楽しんで帰ってこられたなど色々な反応をいただいている。
テーマパークは次々ユニバーサルと展開していく。
映画もいくつかの展開をしていきたい。
世界中のあらゆる世代の人に任天堂のIPをさらに愛してもらい
安心して家族で向き合える会社だというブランドを育て上げていきたい。

Q.スプラでガール優遇しすぎボーイもなんとかして。

A.貴重なご意見ありがとうございます。

Q.先日、帰ってきた名探偵ピカチュウが発表されたが、前作が3DSのため遊ぶのが難しい。
今後現行機種で遊べるようになる展開を考えているだろうか。

A.具体的にどういった形で問うものは考えていないが、貴重なご意見として頂戴いたします。

Q.株式分割について。
任天堂のゲームを買ったりするファンは若者が多いが、現行の金額ではまだ高い。
応援している若者でも買えるようにさらに分割すべきではないだろうか。

A.流動性を高めるため慎重に検討し昨年株式分割を行なった。
実際、分割後に個人株主を中心に株主数が増加しており、分割前は総株主数48329名だったが、187023名となっている。
また個人株主の持株比率も上昇しており、投資家層の拡大には一定の効果があったと考えられる。
若者の件に関しては貴重なご意見として頂戴いたします。

Q.switchでGCとかWiiのソフト遊びたい。

A.ピクミンなど一部のソフトはswitchでもリリースしている。
他のご要望は貴重なご意見として頂戴いたします。

Q.ファミリーベーシックなど次世代のゲーム開発を育てるような取り組みを今後どのようなものを行なっていくのか。
また開発者のエピソードを聞きたい。

A.直近では『ナビつき!つくってわかるはじめてゲームプログラミング』が将来のゲーム開発者を育てる、もしくは興味を持ってもらえる可能性として展開している。

高橋伸也氏
もともと絵を描くことが好きで続けてきた。
また、中学高校で数学が好きだった。
大学で3DCGがあり、これとゲームが近しかったので任天堂に入った。
モノ作りが好きということは続けてたことで開発の全員がそう思っているので、今後も新しいソフト等々を作って行けたらと思う。

Q.介護の仕事をしていたのだがWiiで老人が楽しく遊べた。
今後介護分野などで展開は考えているか。

A.ゲームのコントローラーを持って遊ぶというのは普段あまりゲームをしない方にとってはハードルがあると思われる。
直感的なものがあるとよりゲーム人口拡大できると考えている。
ゲームにあまり興味がなかった方やシニア層などより多くの方に手に取ってもらえるようなソフトを開発していきたい。

Q.次世代機を求める声が多いが、多く普及しているswitchでソフトを出した方がいいのではないか。
性能面で遅れているというのであれば実際の開発者はどう思っているのか。
また、新ハード販売の際には転売対策をしっかりして欲しい。

A.我々としてはswitchで十分に遊びを提案できるだろうという判断のもとに集中的に開発を行ってきており、これからもソフトは発売される。
転売に関してはゲーム機に限らず様々な問題が生じている。
まずは需要を満たせるような数を生産して出荷することが最重要だと認識しているが、それ以外にも可能なことがあれば対応していきたい。

高橋伸也氏
switchの性能が足りないということは全くないが、開発者は欲張りなのであれもこれもとなってしまう。
FCの時からそうだが、ある程度の制限のある箱の中でどのように収め、面白いものを作るのが我々の仕事。
制限があるからこそできることもある。

塩田 興氏
switchも長くゲーム開発者に使っていただいているが、いろいろ工夫をして性能の壁を乗り越えることも起きていたりする。
開発者の声を聞いて開発のボトルネックになるようなところ取り除きながら長くゲームを作っていただけるような取り組みを継続している。

Q.従業員賃上げについてどのような反応があったか。

A.今後も競争力を維持していくためには社員を大切にするのが最も大切なこと。
賃上げの背景としては世界規模での物価上昇で金銭面の負担が増しており全社員の基本給を10%増額した。
採用競争強化し、中長期的に会社の総合力を高めるために新卒社員の初任給の引き上げも行なっている。
反応としてはネガティブ、ポジティブ様々だったが、ゲーム業界としては様々な会社が賃上げなどを行なっている。

Q.メタバースについてどう考えているか。

A.話題になっているが、大きな可能性を感じつつも具体的にどのように楽しさや驚きを提供するかというのを定義するのは簡単ではない。
多くの方にわかりやすく伝えられるアプローチが見つかれば何か考えるかもしれない。
現状においては多くの方に伝えるのが難しい。

Q.株主優待検討して。

A.全ての株主の方に平等に利益を還元するもとして配当がふさわしいのではないかと考えている。

ファンの多い総会

質疑応答の内容からもわかるとおり、熱心なファンが多い総会でした。
昨年の株式分割で格段に取得しやすくなったので興味のある方は来年の参加を検討してみてはいかがでしょうか。

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anan
オタク系の記事とか書きます。



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