ヨドバシやボークスに行くとガンプラの様々な作例が展示されています。
あんな風に作りたいけど、塗装をしようにも自宅に大きな塗装システムを構築できないし・・・
なんて思っていないでしょうか?
大丈夫、プラモやフィギュアの塗装方法は多岐にわたっており、コンパクトに始めることも可能です。
自分に合った塗装方法を選択してオリジナル機体を作り上げましょう!
以前紹介したガンプラ向け製作ツール記事はこちら
プラモを塗装をする上での基礎知識【パーツ洗浄】
まずはどの塗装方法を選択する上でも必須の作業を紹介します。
中にはこの工程を行わなくても大丈夫と思ってる方がいるかと思いますが、塗装ノリにも影響してくるので絶対にやっておきましょう。
やり方は簡単です。
『ランナーから切り出したパーツを洗剤で洗う』これだけです。
プラモに使われているプラスチックは製造工程において離型剤が使われており、この薬剤によって液体がはじかれてしまいます。
HGやRG程度なら10cm程度のザルとボウルを使って食器用洗剤で洗うだけで洗浄完了となります。
食器用洗剤もスーパーなどで売られているもので問題ありません。
細かいパーツをなくさないように注意しながら洗浄→乾燥を行いましょう。
中には超音波洗浄機を使用する人もいるようですが、値段的にちょっと…という方は100均でザルとボウル、洗剤を買ってきて代用しましょう。
ガンダムマーカー塗り
簡単にできる塗装方法として『ガンダムマーカー』で色を塗る方法があります。
すでに調色されたインクの入っているマーカーペンを使用してガンプラに色を塗っていきます。
ペンタイプなので難しく考えることもなくパーツを塗装できるので、部分的に塗装を施したい場合は、このガンダムマーカー塗りをおすすめします。
連邦軍用のカラーセットやジオン軍用のカラーセットといったガンダムマーカーのセット売りも行われているのもポイントです。
もちろんガンプラ以外にも使えるので、イメージにあったカラーがあれば手に取ってみるのもいいでしょう。
ただし、他の塗料を溶かしてしまうアルコール系塗料なので重ね塗りやトップコートには注意が必要です。
かなり乾燥させないと重ね塗りは不可能に近いです。
ガンダムマーカーエアブラシシステム
こちらはガンダムマーカーをエアブラシのように使用できるシステムです。
マーカーで何度も塗っていると塗りムラができてしまう場合があります。
それはそれで味があるのですが、このシステムを使用すれば塗りムラを抑え、きめ細かな塗装を実現することができます。
エア缶とエアブラシシステムを接続し、ガンダムマーカーを先端に取り付けるだけでエアブラシ風の塗装ができるようになります。
ただし、ペン先の角度によっては噴出する塗料がダマになる場合があるので、調整は慎重に行いましょう。
エアブラシ風に吹きつけを行う仕様上、マーカーのインクの減りも早いのである程度はガンダムマーカーのストックを準備しておいた方がいいかもしれません。
また、塗料が周囲に飛び散らないようにする工夫も必要となってきます。
ガンダムマーカーでのペン塗りからのステップアップ、疑似エアブラシ体験を行うという点では優れています。
まずはエアブラシシステムを使用してエアブラシ塗装とはどんなものかを知るにはいい商品だと感じます。
筆塗り
自分で色を調色し着色できます。
数種類の塗料を混ぜて自分のイメージする色を作り上げることができるので、ガンダムマーカーを使用した時よりも自由なカラーリングでガンプラを製作することができます。
しかし、自由度が上がる一方で場合によっては狙った色を作成するのが大変という側面もあります。
使用する筆のクセによっても塗り方を変えていかなければならないので、塗装難易度としてはエアブラシよりも難しいかもしれません。
エアブラシで塗装するとはまた違った味も出るので、好んで筆塗りを行っている人もいます。
また、アニメ風塗装に関しては筆塗りだからこそできる技法のひとつでもあります。
エアブラシを使用するスペースが取れないなどの環境であり、それでも塗装をしてみたい人・筆塗りでしか味わえない雰囲気を出したい人は筆塗りから始めてみるのはどうでしょうか?
スプレー缶塗装
筆塗りよりもきめ細かな塗装が可能となっています。
噴射方法によってはムラや液だれが起きてしまうので注意が必要。
また、スプレーの噴出にはガスが使用されているため密室での使用は厳禁となるので、塗装ブースが必要となってきます。
給排気能力の低いブースだと塗料やガスの排気が間に合わないため、それなりのパワーがある塗装ブースを準備しましょう。
しかし、スプレー缶は基本的には屋外での使用を推奨しています。
ランニングコストもかかるので中々ガンプラ製作にはおすすめしにくいのですが、パリっとした塗装ができるのは魅力的ではあります。
エアブラシ塗装
導入するにはそれなりの資金がかかります。
塗装用エアブラシとコンプレッサー、給排気用の塗装ブースは必須です。
エアブラシとコンプレッサーが一体となった安価なものもあるので、お試しでエアブラシを使用したい人はそちらから選んでみてもいいかもしれません。
しかし一体型エアブラシの弱点として、吹きつけの力が弱いというのがあります。
希釈の足りない塗料やメタリック系の塗料はしっかりとパワーの出るコンプレッサーと塗料に合わせた口径のハンドピースが必要となってきます。
将来的に本格的な塗装を行いたいのであれば、ある程度はしっかりとした準備を行う必要があります。
ガンプラを塗装するには一般的な器具のエアブラシですが、導入にはある程度の敷居があります。
自宅環境に合わせて機器をそろえていきましょう。
塗装の順番
最後の塗装する上での注意点を紹介していきます。
それは塗装の順番です。
塗料の種類によっては下地の塗装を溶かしてしまうため注意が必要です。
下の図は基本的な塗料の種類と塗装の順番を表しています。
左から右へ重ね塗りを行うのは可能ですが、右から左へ重ね塗りをする際は気を付けてください。
ちなみに主な塗料で言うと、
Mr.カラー、ガイアカラー などがラッカー系
水性ホビーカラー、シタデル、ファレホ などがアクリル系
ガイアエナメルカラー などがエナメル系
タミヤカラーは各種あり
となっております。
購入や塗装の際はよく確認してください。
塗装で広がるガンプラ作り
成形色を活かした組み上げでも素晴らしいガンプラは作成できますが、自分の中のイメージを、カラーリングを表現することで唯一無二のあなただけのガンプラが製作できます。
大規模な塗装システムを構築しなくても楽しめる塗装方法はいくつもあります。
自分に合った塗装環境でよりよいガンプラライフを!
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