驚愕の発表から数日。
EVO Online 2020の開催中止の報はe-Sportsプレイヤーに衝撃を走らせた。
EVO Japanに参加したことにより筆者の格ゲー熱は最高潮に到達。
2020年は本国のEVOに参加しようと思っていた中でのコロナ渦問題で現地会場での開催中止。
しかしOnlineでの開催が発表され、不安と期待が入り混じる中での参加表明。
いざ今月開催!というところで今回の事態。
筆者は流石に「Oh…」としか発することが出来なかった。
EVO Online 2020中止【概要】
2020年7月4日より1ヶ月に渡って開催予定となっていたEVO Online 2020の開催中止が決定した。
中止の理由としては「EVO創設者でCEOであるJoey Cuellar氏が行った過去のセクハラ行為によるもの」だ。
が、これはあくまでザックリとした説明ではある。
直接的な原因はJoey Cuellar氏のセクハラ行為ではあるが、開催中止が決定的となった理由は以下の2つが主だ。
・EVOのスポンサー企業がスポンサードを中止(辞退)
・エキシビジョンに呼ばれていたプロゲーマー達がボイコット
これを受けて、Joey Cuellar氏への告発からわずかな時間で開催中止という決定が下された。
Joey Cuellar氏のスキャンダルとは?
(少なくとも)CrackPr0n氏が暴露した過去のセクハラ行為が大半を占めていると思われる。
少なくともと表記したのは、CrackPr0n氏が掲載した告発文が事実であるとJoey Cuellar氏が認めたことと
これが氷山の一角であろうと考えているからである。
※告発文はこちらから
※CrackPr0n氏のTwitterアカウント
業界全体でこのようなことが起きているのか?
実は残念なことに、セクシャルに関する問題はJoey Cuellar氏の件以外でも出てきている。
時系列は前後するが、スマブラ界隈でも多数報告が寄せられている。
なぜこうも未成年関連で問題が起きてしまうのか。
最大の理由は閉じたコミュニティであることが要因であろう。
閉じたコミュニティというのはメリットもデメリットも存在する。
より濃い情報共有や、連帯感が生まれイベント開催等で絶大な繋がりを発揮できるので
楽しさの共有や居心地が良くなるというのはメリットだろう。
ただし、閉じたコミュニティとなると必要以上の身内感が強まってしまうのも事実。
影響力の強い人物が幅を利かせるという問題も出るし、内内で全てが完結してしまうので
今いる環境を捨ててまで別コミュニティを拡げようという感覚にならない。
また、身内の不始末は身内で解決(揉み消し)を行おうと思ってしまう部分もある。
閉じたコミュニティの連帯感が悪い方向に行ってしまうのが問題であろう。
日本における影響はどれくらい?
現段階では何とも言えないが、e-Sportsの発展の観点からすればかなり大きい問題かと思われる。
特に懸念しているのがいわゆる「親世代」と呼ばれる人達にネガティブなイメージを与えかねないということだろう。
上の世代からしてみれば、e-Sportsと呼ばれようが何しようが「所詮ゲーム」と思う人が多数なのは事実。
昨今では香川県のゲーム条例問題が記憶に新しいだろう。
まだまだ日本ではゲームは「悪」という風潮が強い部分もある。
もちろんゲームの楽しさや面白さ、可能性を感じてくれている人達は沢山存在している。
とはいっても、ネガティブはポジティブより力が強く、長く続いてしまうものである。
e-Sportsプレイヤーは今後どうしていくべきか
今回起きた事は対岸の火事というわけではない。
当分の間、e-Sportsプレイヤー(ジャンル問わず)は多くの人に動向を見られる期間に突入するだろう。
もしかしたらまったく自分に関係のない言葉を投げかけられるかも知れない。
それを耐え忍べとは言えないが、一人一人の対応によって周囲からの視線も変わるだろう。
いわばこれは「EVO(格ゲー)というコミュニティのトップが起こした不祥事」とも言い換えられる。
確かにただただ格ゲーをプレイしていただけの人にはいい迷惑な話だが、こういう時だからこそ、
紳士淑女な対応・立ち振る舞いを行うべきだろう。
オンラインイベントが中止になってしまったので
プレイヤーの方々には物足りないと思うが、折角なので対戦会の企画をしてみたいと思う。
筆者自身も参加登録をしていたKiller Instinctだ。
詳しい内容は後日詳細をアップしたいと思う。
格ゲーマーよ!
下を向くな! 上を見ろ!