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ブシロード2023年株主総会レポ

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バトエン

株式会社ブシロード第17回定時株主総会に行ってきた

飛行船シアター
会場は昨年同様に上野の飛行船シアター。
場内では開始までの間、製品やコンテンツのPVが流れていた。
事業報告や計算書類の報告が終わるとメインイベントである質問コーナーに突入。

株式会社ブシロード第17回定時株主総会の質疑応答

今回の質疑応答は抽選式との事だったが、結果的にはすべての質問に解答という形になった。
ここでは主にコンテンツに関する質問を紹介。
他にも鳥嶋氏の声が聴きたいというマシリト強火オタクの質問などもあった。

しばらくすると公式にちゃんとした物が上がるのでそっちを見よう。

Q.TCG(トレーディングカードゲーム)について、最近ブームで高騰しているものもあるが偽物対策や工場流出対策などはおこなっているか?

A.製造面に関して、従来は様々な工場を使用していたが近年では極力ひとつの向上に集約し、人の手に触れる機会を少なくするとともにカメラやIDカードでの入退出管理などセキュリティも強化している。
製品については様々な印刷技術を使用しており、簡単に真似できないようにしている。
流通面に関しては、信用できる店舗で取引しようという啓蒙ポスターを店舗に貼っている。
例えば木谷はウィスキーが好きだがネットでは買わない(※)、それと同じように信頼できる店舗で売買してはという啓蒙を行っている。
ネット上でもおかしいものは追及していく。
かつて並行輸出対策を行ったことでディストリビューターが仕入れてくれるようになり、海外比率が上がったという事もあるので流通面での整備も大切だと思っている。

※後に普通に流通しているものはネットでも買うと訂正

Q.新日本プロレスとスターダムのビッグマッチの日程が被っているのは機会損失では?

A.同感だが、なるべく機会損失を無くすよう日程を組んでいる。
コロナ禍では会場が取りやすかったが現状は地方含めて埋まっており、どうしても重なってしまう事がある。
2団体の情報共有を行いエリアを分けるなど棲み分けをするようにしている。

Q.バンドリについて、新バンド追加というのはもはや新しい手法ではないのでは?
また、新バンド追加に伴い既存キャラクターの出番が減ってしまうためこれまでのファンが離れてしまうのでは?
新バンド追加についての考えを聞かせてほしい。

A.新バンド追加に関しては慎重に考えなくてはならないと思っている。
各バンド、各キャラクターごとにファンが付いていると認識しており、それらのファンの推しが登場する頻度が下がってしまうことに危惧を感じるのは理解している。
今後もひとつひとつのバンドのファンと向き合って考えていかなければならないと考えている。
新バンド追加の意義について、新作アニメMyGO!!!!!では既存バンドが中心から外れた部分で登場するが、これにより今までバンドリで築き上げてきた物を使いつつも新しい方向性が打ち出すことができた。
また国内はもとより、海外の特に一部地域では過去類を見ないほど(4000~5000枚)にアルバムが予約されている。
こういった事を踏まえ、今後も新バンドの追加は時代に合わせ必要かと思う。

Q.WS(ヴァイスシュヴァルツ)15周年おめでとう。
WSの地区大会いつもタイムスケジュール通りに運営されてないからどうにかしてほしい。

A.想定以上にお客さんが来た時などに特に遅れが出たりしている。
ブシナビもバージョンアップしているが、将来的には新しいシステムも開発が必要かなと考えている。
システム面で手際よく受付進行できるようにするほか、地方大会のスタッフとの連携も強化できるようにしたい。
また、日程面に関する告知に関してもなるべく早く出せるように努めたい。

Q.ライブのVIP席について、席の範囲などがわからい状態で販売されていることが多いので改善してほしい。

A.VIP席、プレミアムシートに関して、エリア内容が分からない状態で販売されていることに不満や心配を持たれることは事実だと思うので早めに出せるよう改善する。
ただ、ライブは会場や演出によって直前にならないとエリアが決められない場合もある。
そうした場合にどのように価値を付けていくかは考えていかねばならないと思っている。

Q.芸能事務所を有しているが、タレントに対するハラスメント防止策を教えてほしい。

A.事務所と法務部にホットラインを設けている。
マネージャーも例えば女性には女性が付くなど相談できやすいようにしている。
例えば木谷とミーティングする場合も後ろにマネージャーが立っている。
しっかりとやっているので安心してほしい。
Jの件について声優として参加してもらってるIPもあるが、すでに質問票を送っておりその回答に応じて今後の起用を考えたい。

Q.スタァライトについて、劇場版が未だに上映されたり好評だがTV放送などを行ってよりファン層を広げるような施策は考えているだろうか?

A.スタァライトはどちらかというとマイナーメジャーかなと思っているので視聴率を取らなければならない時間帯で流してもらうのは難しい。
とは言え大勢の方に知ってもらう事をあきらめているわけではないので地道に活動を続けていきたい。

Q.ソーシャルゲームの特別損出について、予想以上にネガティブにユーザーに伝わっていると思うが考えを教えてほしい。

A.2つのゲームの特別損失の事について12ヵ月等分で償却予定としていたところを12ヵ月では回収が見込めないという事で一括で落としているため、サ終などがあるから特別損失としたわけではない。
今後の展開について、デジタルコンテンツではモバイルゲームをメインとして稼いできたが、現状競争が激化している。
既存のアプリゲームの運営費の削減などで黒字化する者は黒字化、赤字の物は撤退をしなければならないものは撤退。
コンソールゲームにも力を入れていく。
これはリリースしてしまえば運営費がかからず、DL販売市場も伸びているので売り上げを積み上げつつ事業基盤を築いていきたい。
ただ、モバイルゲームはヒットすると利益が見込めるためタイトルを絞りつつ3~5年スパンで勝負を仕掛けていきたい。

Q.ライブエンタメ事業について、今後売り上げや収益を伸ばすのか採算性はともかくIPの宣伝や満足度を高めるのか?
また、招集通知では舞台ビジネスやマスクプレイを強調しているがこれらのどこに期待しているのか聞きたい。

A.音楽、ライブ事業について、1アーティストでもライブ規模が大きくなればグッズも売れるし著作権などの収益性はかなり高い。
また、メディアミックスをアナログで攻めるというプロモーションがこれまで活きてきたのでそういった面でも重視していく。
舞台、マスクプレイについて、劇団飛行船はコロナ前に幼稚園や保育園に出向いたり、ホールにいくつかの幼稚園などを集めて公演を行っていたが客足が遠のき、現在も戻りきっていない。
しかし、プリキュアのマスクプレイミュージカルはコロナ前よりも勢いがある。
マスクプレイは吹替に合わせて演技をするものなので、海外言語にて海外で展開することも考えている。
児童演劇に加え、商業出来な興行も強めていきたい。

日本の2.5次元舞台がそれほど海外に進出できていない1番の理由は言語だと考えている。
着ぐるみなら身振り手振りで表現ができるので、これを吹替で行えばグローバルコンテンツを広げるためのツールになるのではと思っている。

Q.Unityについて、新料金について物議をかもしているがどのように考えているか。

A.ゲームエンジンについて、大部分のゲームが開発会社への委託もしくは協業で進めていることが多いので先方に委ねることが多い。
Unityに限らず各ソフトウェアのコストが毎年のように上がっているので各社試行錯誤しており、どの会社と付き合っていくかを考えている。

Q.優待で東京ドーム以外のプロレス興行チケットは考えているだろうか

A.東京ドームは象徴的な場所という点とスケジュール発表から開催までの期間が長いという点で選ばれたと思う。
ただ、大阪や九州などの大会でもやってはどうかという議論を行っていなかったので考えていきたい。

Q.スクフェス2とガルパのアップデートが不調だったが、いつも新規IPの立ち上げから利益回収までが遅い印象を受けるがそれらに危機意識を持っているか?
また、毎回のマーケティング戦略がゴリ押しのように感じるがどのように考えているだろうか?

A.大規模にプロモーションをかけたIP立ち上げは2020年のD4DJ以来やっていない。
広告宣伝、販促費も下がりつつ、その中でもイベント費を増やしたりTVCMを減らすなど時代に合わせて変えているが、どうしてもアナログで広めたところにデジタルを載せる方法の方が得意なので、そこでゴリ押しを感じてしまったのかなと思う。
宣伝と開発であれば開発の比重が上がり、ほんとに良いものをお客さんが広める時代になっているので、よりクオリティの高いものを作っていかねばならないと考えている。
アナログに関してはそれができており、ライブのクオリティは相当上がっていると思い、MyGO!!!!!は中国で評判となってCDがかなり売れている。
2020年以降、コンテンツのクオリティを上げる方向に舵を切っているので1月の発表会でその辺りが見えると思う。

Q.D4DJについて、アニメはゲームをやっていないと繋がりがわかり辛かった。
あと、ゲームに広告モデルを採用して収益性を上げるといった検討はなされているだろうか。

A.ゲームに広告を入れて収益を上げるかどうかはタイトルによって変わって来る。
過去にはスクフェスに広告モデルを入れたこともあるので、個別タイトル事に議論していく。
アニメは宣伝も兼ねており、新しく見ていただいた方に楽しんでいただくことも重要なので今後のIPに関しては分かりやすさも重視していく。

Q.IPの強さに問題を抱えているように感じる。
IPを作ったり広めたりする際の仕組みづくり工夫はできないだろうか。

A.自社IPに関連した売り上げと他社IPに関連した売り上げは2018~19年頃には7:3くらいで自社IPの方が高かったが、最近では逆に7:3くらいで他社IPの方が高くなった。
コロナ禍においてカードゲームに力を入れた際、世界中に広げるには自社IPだけでは不利だったので他社IPの力を借りた。
折しも巣ごもり需要で世界的に日本のアニメが観られるようになり、カードも売れた。
ただ、デジタルとアナログを織り交ぜた方法はあったほうが良いと思っている。
新しいIPの立ち上げ方としては3つ考えており、デジタルコンテンツでの新しい展開、出版分野での展開、ボードゲームなどからの展開を行っているので、半年~1年後には何かが見えてくると思う。
また、過去に作った物に関しても大事にしていきたい。

Q.バンドリのライブについて、オールスタンディングが復活した理由を知りたい。
また、VIP席の開示のタイミングが遅いので改善してほしい。

A.オールスタンディングについて、会場、特にライブハウスにおいてはオルスタ前提で設定されている。
コロナ前にはオルスタでライブを行ったりもしていたが、コロナ禍においてキャパシティの規制などもあり着座指定に変更していた。
その後規制がなくなり、できるだけ多くの方に観てもらうためにライブハウスではオルスタで行っている。
暴れている人など迷惑行為に関しては徹底的に対策をしており、今年6月以降はかなりの数が減っていると思う。
エリア指定に関しては今後できるだけ早く情報が出せるようにする。

Q.経営計画で2期連続赤字の事業、子会社は撤退を検討し3期連続で撤退と書かれていたが劇団飛行船、アルゴナビス、フロントウィングラボが2期連続赤字となってしまっているがどのような検討をおこなっているか?

A.フロントウィングラボは今期のタイトルリリースが多いので断言はできないが黒字の方向に向かっている。
飛行船もアフターコロナという事でかなり回復しており、コロナ前の水準に戻ることにプラスして新規IPの舞台などもあるので何とかなるのでは。
アルゴナビスに関しては会社として辞めるのかIPとして辞めるのかというところだが、今の赤字要因として負担が大きのは劇場アニメの償却負担でライブ活動自体は上手くいっており、仕切り直しも含めて今期中に何らか返答が出るかと思う。
黒字の部分を中心に再構築することもあると考えている。

Q.新日ストロングスピリッツ今後の展開はあるの?
また最近、よく似たシステムのゲームが訴訟沙汰になっているが大丈夫なのか。

A.現状2周年にに向けて企画を進めているのでお楽しみに。
似たようなアプリの件については法務と確認をしつつ進めているのでご安心ください。

Q.音楽市場の物理メディア市場は縮小しているが、今後も物理販売は続けていくのか。

A.音楽、映像物理メディアの市場は確かに縮小しておりデジタル配信が上昇傾向だが、ブシロードミュージックの売り上げ割合で言うと9:1くらいでデジタルよりメディアの方が大きい。
ファンアイテムとしての付加価値を付けることを重視しているので引き続き音楽メディアは柱になると考えている。

株式会社ブシロード第17回定時株主総会のおみやげ紹介

フライヤー類
ゲームなどのフライヤー類や、

うちわ&ステッカー
うちわとステッカーに、

プロテイン
プロテインが貰えた。

ファンの熱意を感じる総会

今年も各コンテンツファンからの突っ込んだ質問が多かった。
気になった方は今なら1単元5万円くらいなのでファンミチケット感覚で握ってみても良いかもしれない。

マスクプレイで海外にIPを云々的な話があったので、個人的には前々から望んでいたラブライブシーリーズの着ぐるみショーの実現を期待したい。
道徳的要素マシマシのステージを体育座りでオタクたちと眺めたり、終了後に色紙を買ってスクールアイドルの着ぐるみにサイン貰ったりしたくないですか??



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