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設置看板から見る秋葉原の歴史と街の顔【あきはぶらニュース】

あんどー水樹

これまで様々な秋葉原のスポットを紹介してきた「あきはぶらニュース」。
今回は少々趣向を変えて秋葉原の看板と歴史についてお届けしたいと思います。
〇〇年に~~が起きたといった日本史のような歴史ではなく、視点を変えて『より生活に根付いた街の歴史』を紹介していくのでお付き合いください。
この記事を読んだあと、あなたは秋葉原の看板から目が離せなくなるかも????

↓前回記事、1万円で秋葉原を1日楽しむはこちらから

秋葉原観光計画・1万円で秋葉原を1日楽しむ【あきはぶらニュース】

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秋葉原の看板の種類をチェック

“看板”と一言で言っても様々な種類があります。
立て看板や掛け看板、最近で言えばデジタルサイネージも看板の部類になってきます。
今回は以下のものを看板として括り、設置されたであろう年代やその周辺の歴史についてなんかを綴っていこうと思います。

●立て看板各種(スタンド看板)
商品やチラシ、店名等が書かれ店先に置かれているもの。
お店の情報やメニュー表等が表記されたもの。
のぼりもここに入ります。

●壁面看板
お店の入り口やビルの壁面へと貼り付けられているもの。
商業施設の大型看板も壁面看板として扱います。

●突き出し看板
ビル壁面から横に飛び出している看板。
大型商店街や歓楽街で目につくような看板を突き出し看板と呼称します。

●液晶看板(モニター系含む)
一定時間で表示が切り替わるもの、または同一内容を常時点灯させているもの。
サイネージ関連、大型ビジョンも液晶看板となります。

●施設看板
歴史表記、施設内のスポット表記がされているものを施設看板と呼びます。
区の設置したものを含む公共施設系の看板もここに分類します。

上記を大きな分類とし、電飾系や素材、広告用途など別途注釈を行います。

秋葉原の看板をザックリと分別してみる

秋葉原に設置されている看板を見てみると本当に多くの種類が存在します。
いつ設置されたんだろうと思うような年代を感じさせるものや、機能性を重視したもの、とにかく目立つようにしたものなど様々な思惑を持って設置された看板があります。
そんな秋葉原の看板をまずはザックリと分けて見てみましょう。

秋葉原の歴史を知れる看板

こちらは秋葉原の土地注釈や歴史注釈を知れる看板になります。
万世橋や神田明神、柳森神社といった歴史的建造物に関連する場所で見ることができます。
ここに分類される看板たちは「秋葉原の街の歴史」というよりはそのスポットの歴史をピンポイントで知ることのできる看板となっています。
歴史的建造物付近に建てられていることが多いので、歴史好きにはたまらない看板ではないでしょうか?

・万世橋の歴史看板

・柳森神社(力石群)

・神田明神内魚河岸水神社

秋葉原年代物看板

まずは年季を感じさせる看板をチョイス。
ジャンク通り側や中央通りを一本裏に入ったところで多く見つけられます。
昭和~平成初期を感じさせる佇まいの看板が多く、電飾系の装飾は電球やネオン管が使用されています。
また、看板に描かれているイラストやフォントの何とも言えないノスタルジックな雰囲気は古い看板でしか味わえません。

・第一紙工株式会社(突き出し看板)
大正15年創業。昭和15年に法人組織設立。
昭和52年に現在のビルを新築にしたとのことで、看板もその頃のものとなっています。

・ごはん処あだち(突き出し・壁面看板)
1969年創業。まだ秋葉原に飲食店がなかった時代から営業している老舗。
看板のデザインから朽ち方に歴史を感じる1枚。

・牛丼サンボ(壁面看板)
1979年創業。秋葉原の牛丼と言えばここというくらい有名です。

その脇を固める他店の看板もサンボの雰囲気に合わせているようなものが目立ちます。

・雁川(突き出し看板)
1996年創業。名物は牛すじチャーハン。
同人誌が作られるほど愛されているお店。

・楠居洞美術店(なんきょどうびじゅつてん)(壁面看板)
詳しい創業は不明ですが、看板と建物からかなりの歴史を感じます。
昭和の頃はこのような黒と赤を使用した筆文字看板を多く見かけました。

光り物看板(ビジョン系含む)

看板自体が光り、お店の存在を煌々と知らせてくれる看板をチョイス。
看板のデザインや業種からある程度の年代が読み取れます。
設置自体にそこそこの費用が発生するため、ある程度の規模をもって秋葉原にお店を出している店舗というのがわかります。
スタンド看板、突き出し看板、壁面看板様々なものと合わせて設置されています。

・ロケットアマチュア無線(突き出し看板)
1946年、江川電気商会として創業。
1956年法人改組。1965年に株式会社ロケットへと商号変更。一時期は関東一円に多数の店舗展開を行っていたがバブル崩壊の影響を受け破産宣告。
運営母体が転々としていたが現在はエキョー株式会社の元、最近ではROCKET e-cafeを開店されました。

・カラオケパセラ秋葉原電気街店(壁面看板)
1986年に運営会社である株式会社ニュートン(旧・株式会社ナチュラル総研)を設立。
秋葉原のカラオケと言えば「パセラ」と言われ、筆者が学生の時は既に話題になっていました。
マイナーなアニメ曲やPCゲームの曲まで取り揃えており、一足先にオタクカラオケ産業に足を踏み入れてました。

・アイランド秋葉原(壁面看板)
1994年、株式会社アイランド設立。
アイランド秋葉原は2004年にオープンしました。
秋葉原らしく萌え系の機種に力を入れており、キャラクターの誕生日を重視することで有名なホールとなっています。
国内の有名ホールのなかでもトップクラスに名が知れ渡っていると思っています。

・ミツバビジョン(液晶看板)
THE AKIHABARA CONTAiNERに設置されている大型ビジョン。
ホットドックのキャラで有名だったカフェ&バー「PLAYER」跡地に2018年オープン。
様々なオタク系コンテンツとのコラボイベントが行われています。
中にはAKIBA観光協議会の運営する秋葉原案内所も設置されています。

上記の他にも「ヨドバシカメラ」「ビックカメラ」「オノデン」「ラジオ会館」等にも大型ビジョンが設置されています。
大型ビジョンをまとめた記事もありますので、その他については以下をチェックしてみてください。

秋葉原にある大型ビジョン大きさランキング!その他サイネージ紹介も

現在の秋葉原ならではの看板を見ていく

秋葉原の街は様々な顔を持っています。
今の秋葉原のトレンドはコンカフェ! 様々なコンセプトのお店が多く存在します。
メイドカフェブームの流れでコンカフェが多く進出してきましたが、純粋なメイドカフェは少なくなってますね。

・橙幻郷(突き出し看板)
2008年オープン。
秋葉原では数少ない昔ながらのメイドカフェとなっています。
美味しい紅茶とお菓子の楽しめる、知る人ぞ知るメイドカフェです。
場所は少々…わかりにくいかな?

・めいどりーみん本店(立て看板)
2008年オープン。
秋葉原のメイドカフェから世界のメイドカフェへと進展した有名店となります。
秋葉原のメイドカフェと言えば? という質問に必ず名前が挙がるほどです。

・あっとほぉーむカフェ(壁面看板)
2004年オープン。
1号店はドン・キホーテ秋葉原店。2022年には新店であるAKIBAカルチャーズZONE店がオープン。
こちらのお店も秋葉原を代表するメイドカフェとなっており、”萌え”を世間に知らしめた存在として有名です。

以前にはなりますが、情熱会議を運営するいちごアニメーションによるシャッターアートが秋葉原駅前で公開されていました。
何もない状態からぶらどらぶのイラストが描きあがる様は必見です。こちらも秋葉原らしい看板(シャッター)のひとつと言えるのではないでしょうか?
製作過程については以下のYouTube動画をご覧ください。

また、ぶらどらぶのキービジュアルは秋葉原の中央通り十字路が舞台となっています。
掲げられている一部看板はオリジナルのものに挿し変わっていますが、秋葉原のメインと言えばこの通りですよね。

秋葉原の看板を巡ってみて

秋葉原の歴史を大きくわけてみると
・戦後復興~露天商時代
・電気街としての発展とPC家電時代
・アニメカルチャーの流入とオタク産業時代
・インバウンド流入~コンカフェ黎明期
といった感じでしょうか?
看板ひとつ見るだけでも秋葉原が歩んできた歴史を垣間見ることができます。
新旧様々な秋葉原を感じられる看板世界をあなたも見てみてください。

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