ゲーミングデバイス

秋葉原ベースキャンプオリジナル薄型アケコン【レバーレスアケコン】

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世は格闘ゲーム時代!
人は多くのデバイスを求めてコントローラー、アケコン、レバーレスを買い漁った…
そんな迷えるデバイス子羊たちの長き旅を終わらせる為に秋葉原ベースキャンプが立ち上がった。

今回は秋葉原ベースキャンプオリジナルアケコンを製作したので、その紹介をしていきたいと思う。

理論値最強を出すためのレバーレスアケコン

格闘ゲームをプレイする上で、いくつかデバイスの選択肢があります。
・パッドコントローラー
・アーケードコントローラー(レバータイプ)
そして
・レバーレスコントローラー

秋葉原ベースキャンプでは1号試作機からレバーレスに目をつけて作成を行っていました。
※こちら試作1号機

レバーレスアケコンはプロ格ゲーマーからの信頼も厚く、1F(1/60秒)を争う競技シーンにおいて、徐々に浸透していきました。
今では新作のレバーレスが販売されればすぐに売り切れとなり、個人製作のレバーレスすらも多くの人達が注目するほどです。

秋葉原ベースキャンプオリジナルレバーレスコントローラー製作

ここからは秋葉原ベースキャンプオリジナルレバーレスコントローラー(以下ABCコン)の製作過程を紹介します。
ネット上の様々な文献を調べつつ、まずは私が使いやすいようにカスタムして製作を行いました。
これから自身でレバーレスを製作したい人の参考になれば幸いです。

まずは設計図を描く

基本的な仕様を考えつつ、設計図を書いていきます。
今回は社内技術部のGさんに協力を仰ぎ、諸々の助力を頂きました。
まずは自分が考えた全体的な仕様書がこちら

ボタンレイアウトとどのような構造にするかを考えていきます。
今回は自分が使いやすいように特殊ボタンをつけ、左手側を自分の手に合わせて作成することに
合わせて持ち運びをしやすいように厚みを無くす方向で…
そうなるとオリジナル基板を作成してロープロファイルのキースイッチを使用することとなります。

この仕様書を元にまずは原寸大の設計図が描きあがってきます。

更に各種パーツを組み込んだ時の設計図がこちら

これを元に修正を行います。

この修正に関しては、一般的なレバーレスの配置を元に設定しています。
自分は少し一般よりも指が長く、窮屈な思いをしながら市販のレバーレスを使用していたのでこの配置で修正を行いました。
合わせて3Dデータで層の構想を練っていきます。

設計図を基にパーツの選定や素材を決定

前回のレバーレスはボックス型である程度重量を軽めに設定し過ぎたせいか、プレイ中にガタガタしてしまう場面がありました。
今回は重量はある程度もたせつつ、それでも持ち運びには邪魔にならないように作成。
基板とその周りを覆う板を含め、アクリル4層構造となりました。

キースイッチはCherry MX Low Profil銀軸を採用。
静音性と反応速度を重視。
キーキャップはPUNK WORKSHOPのクリアを採用。
ビジュアルも含めてOLEDスクリーンを搭載。

オリジナルレバーレス、ABCコンが完成

オリジナル基板に関しては春節の影響もあって2週間程度の納期。
基板が届き次第組み上げという報告を受けていたので、気長に待つことに…

…3月23日

着弾した段ボールを開くとそこには…


完成したABCコンが鎮座。
さて、それではABCコンの各所を細かく見ていきましょう。

レバーレスタイプのABCコンを紹介

まずは基板から見ていきましょう。
電子工作系のお店でなら簡単に手に入るRaspberry Pi Picoの基板。
アケコン運用のお供、GP2040Firmwareが入っています。
大体600円くらいで購入できます。

キースイッチはCherry MX Low Profil銀軸を使用。

オプション等のスイッチはクリック間のあるものを採用。
オプション、キャプチャ、ホームボタンとして使用できます。
※今回はタッチパッド用のボタンはありません。

特殊ボタンは4つ設置。
インパクト用、パリィ用、L3、R3(後ほど使いながら設定)

キーキャップはPUNK WORKSHOPのクリア。
ジャンプボタンとインパクト用のみ30サイズを採用しています。

Raspberry Pi Picoの接続端子はmicroUSBとなっています。
取り外してType-Cにもできますが、今回はこのままで使用しています。

市販のケーブルの大体には対応した穴が開いてます。
私はXBOXコントローラーについてきたケーブルを使用中。

アクリル板と基板は六角ネジで接続されています。
裏面まで貫通してますが、ネジが飛び出てはいません。
ちょっとここは改良したいですね。


アクリル板は4層方式。
キーストロークを変化させる為の板も完備。
デフォルトでは4mm板が取り付けられてますが、軽量化を図りたい人は3mm板へ取り換えるのもいいですね。


サイズ感は横幅300mm、縦200mm、厚み14mmになっています。
大きすぎず小さすぎず



重量は988g
およそ1kgですが、持ち運びとプレイ中のズレを考えると、これくらいがガッシリしてていいですね。
厚みを10mmくらいに出来ると携帯性が上がると思いますが、重量との兼ね合いもあるので、実はこれくらいがベストかも知れないですね。
1kgをベースと考えると、15mmまで許容範囲ですかね?

ボタン変更やその他セッティング用のアドレスが書かれています。
※ブラウザを使用するので、PC必須

キャラ操作を行うためのキーは、私の手の大きさに合わせて作成されています。

実際に使用してみた感想


忖度無しで行ってしまうと
操作性、特に押し心地や反応の部分では、最近使用していたKISTUNEよりも使いやすいなと感じました。
若干ですが、ABCコンの方がスイッチの沈み込みが早く、自分が思ったタイミングでボタン入力を受け付けてくれているような感覚です。
自分の手の大きさに合わせて作成しているのも操作性の良さに直結していると思います。
何よりもアクチュエーションポイントの浅さもあって、自分の反応をダイレクトにゲーム画面へ反応させられるのがいいですね。

レバーレス仕様のABCコン、試遊できる?販売はある?

さて、そんなABCコンですが……
今後、様々な展開を行っていきたいと考えています。
具体的には決まってませんが
・どこかのタイミングで試遊できるように
・更にブラッシュアップした正式版の販売?
・値段を抑えるためにキット化して販売?
・フルカスタム仕様の製作請負…?
・最終試作品のレビューの為にレンタル…?
等々を行っていきたいかな?とか思ってみたり…

今後の続報を待て!

ABOUT ME
あんどー水樹
PC、ゲーム、イベント事が好きです。 お肉とかも好きです。 コーギーたんはもーーーっと好きです。



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