秋葉原の「人」に聞く第9回・Akiba.TV株式会社~吉岡有一郎~
秋葉原で活動する人々や、秋葉原で働く人々にインタビューを行い、胸に熱く滾る秋葉原愛をお届けするという企画となっています。
また、インタビューを行った方からお友達を紹介していただき、秋葉原の輪を繋いでいこうという趣旨もあります。
第9回目の今回は、Akiba.TVやAkiba Deep Travelでお馴染み、株式会社クロスブリッジならびにAkiba.TV株式会社の吉岡有一郎さんにお話をうかがってきました。
↓秋葉原の人に聞く第8回はこちら
株式会社クロスブリッジならびにAkiba.TV株式会社代表・吉岡有一郎
今回のインタビューは株式会社クロスブリッジの事務所にて行わせて頂きました。
ディープな秋葉原を体験できるツアーAkiba Deep Travelや、秋葉原の情報を毎週配信するAkiba.TVなど、様々な事業を展開する株式会社クロスブリッジならびにAkiba.TV株式会社の吉岡有一郎さんにお話をうかがってきました。
秋葉原の観光と秋葉原のメディアの合わせ技で秋葉原に様々な仕掛けを施す吉岡有一郎とは何者なのか!?
秋葉原の情報を発信する秋葉原ベースキャンプ的にも勉強をさせて頂きましたので「秋葉原で何かをはじめたい!」という方のヒントも隠されている…かも?
秋葉原で情報発信を続けて20年。Akiba.TV
Q
本日はよろしくお願いします。
まずは吉岡さんのお話と秋葉原での活動についてお話をお伺いできればと思います。
A
よろしくお願いします。まずはAkiba.TVから。
私がやっている2つの会社のうちの1つで、社名の通りAkiba.TVというインターネットの放送局です。
今はYouTubeで配信を行っていますが、当時はまだYouTubeが無かったのでUstreamやスティッカムなど、古の配信サイトを使って配信していました。
自分の趣味というか、アキバの情報を発信するテレビが作れたらなという思いがあってそれがきっかけです。
ついこの間まではオノデンさんのスタジオをお借りして2年間ずっとほぼ毎日生配信を行っていました。
Q
パンフレットを拝見しますと、2003年からスタートしているので
A
気付けばもう20年やってますね!
ちょっとややこしいんですけど、最初に作った会社はクロスブリッジという会社です。
元々エニックス(現・スクウェア・エニックス)の事業開発の部門にいまして…
エニックスはドラクエが流行って、ゲームの攻略本で出版部を立ち上げて、グッズを作ってというように事業を拡大していきました。
当時新卒で入ったんですけど4つ目の事業として色々とアイデアを出す中でのひとつとして「Akiba.TV」を作りたいと社内で言ったんです。
でも会社から見れば秋葉原と言うのは、ゲームの売り場ではあるけど…
という感じでした。それ以上の何物でもないという考え方ですね。
まだAKBもいないし、アキバと言えば電機とかラジオとかそんな時代でした。
最初は会社の休みを利用しての飛び込み取材から
Q
Akiba.TVの走りと言いますか、秋葉原の情報番組の企画は響かなかったということでしょうか?
A
東京や日本とかの規模ならわかるけど、アキバっていう小さな地域をやるのはいかがなものか…
という感じでしたね。
では「月曜から金曜は会社で働きますので、土日の休みの日に勝手にやっていいですか?」と話をしてスタートしました。
別に仕事してくれればいいよって事で、土日に秋葉原へ8ミリのようなカメラを担いで、飛び込みで色んなお店で撮影していました。
Q
飛び込みで取材を行っていたのがどれくらいの時期でしょうか?
A
2002年くらいですかね?
その後独立してクロスブリッジを設立したのが2005年ですね。
地域に根差した様々なイベントも開催
Q
様々なイベントも開催しているようですが、秋葉原と言うよりは千代田区を中心に活動していますよね?
A
もう千代田区だけでなく、日本全国町おこしをしたいと思っています。
でも特に秋葉原のコンテンツが好きなんです。
ゲームも好きだし、アニメも好きだから、アキバから始めたという感じですね。
Q
秋葉原近辺で言えば代表的なイベントとして神田カレーグランプリがありますよね。
A
はい。
もともと千代田区では秋ごろに神保町界隈のブックフェスティバルや、ウィンタースポーツの祭典「神田スポーツ祭り」、楽器店街のイベントなどが開催されています。
ひとつひとつのイベントに熱烈なお客様がいるんですけど、別の界隈との繋がりは無いんですよね。
本を見る人は本ばかりだし、スポーツならスポーツばかり、そんな人達を回遊させる何かイベントが出来ないかってなった時に「食べ物」だなってなったんです。
神田界隈と言えばラーメン屋やカレー屋が多いじゃないですか?
ラーメングランプリみたいなのは結構色々な地域でやってるんですけど、カレーのイベントって無いよね?
じゃあカレーグランプリみたいなのやってみようかな、って本当に飲みの席のアイデアから始まりました。
クロスブリッジ・Akiba.TVの今後の展開
Q
吉岡さんの今後の、秋葉原でやってみたい事とか計画とかありますか?
A
外国人の方も増えてきていますし、観光業はまだまだ伸びてくると思います。
現在、Akiba Deep Travelという「ちょっとディープ」な秋葉原のスポットを巡るツアーを展開しています。
また、タブレットをかざすことで秋葉原の街中にARで様々な情報を映し出すことのできる「Akiba AR Expreience Tour」というアプリをXR企業のアップフロンティアさんと共同で開発しご提供しています。
VR空間でアキバを作ってご案内ってのもいいんですが、例えばスカウターみたいなのをつけて、実際秋葉原でのガイドがいなくてもバーチャルガイドやVTuberが案内してくれるというのができたらいいなと考えています。
ただ、最新鋭のAR機器を使用してもまだまだ実現が難しいんですよね。明るい屋外だと輝度の問題で表示が見えなくなったりして。
技術の方はもうあと2~3年って言われてるので、近い将来できるかも知れません。
最終的にはアキバに来て欲しいので、アキバでしか体験が出来ない観光ができるように、何か呼び水になるようなものが出来たらいいなと思っています。
吉岡さんの秋葉原でおすすめのスポット
Q
最後に、皆さんにお伺いしてるのですが、吉岡さんのおすすめする秋葉原のお店やスポットはどこか教えてください。
A
ふらっと遊びに行けるところではないですが「DMM.make AKIBA」ですね。
※誰でも施設利用や見学は可能ですが、事前予約が必要
詳しくは公式サイトから
ここにはアキバの原点な人がいると感じています。
自分の好きな物を追求してて、自分の得意な技術で新しいモノを開発している。
DMM.make AKIBAに行くとそれを垣間見れるのが面白いかなと感じています。
DMM.make AKIBA
所在
〒101-0022 東京都千代田区神田練塀町3 富士ソフト秋葉原ビル
営業時間
24時間営業
第9回、秋葉原の「人」に聞くを終えて
今回は秋葉原の情報を発信し続けて20年!
吉岡さんにお話をうかがいました。
他では味わえない秋葉原のツアーの企画、Akiba.TVによる秋葉原の今の発信。
秋葉原が好きだからこその深い想いを持っている吉岡さんの情熱は凄まじいと感じさせてくれました。