秋葉原周辺の避難施設 避難所と避難場所の違いとは【台風・地震】
今年は東日本大震災から10年目。
震災当時の秋葉原は秋葉原駅構内に帰宅困難者が発生したり、地震の影響で旧ラジオ会館にヒビが入ったりと多くの被災地や、被災者の心に大きな爪痕を残した。
今回はいつ訪れるかわからない地震などの災害に秋葉原で出くわしてしまった場合など、いざという時に避難する場所を確認しておこう。
アキバで災害に遭遇したら…避難所と避難場所の違い!
避難所とは -被災者が一時的に避難生活をする施設
避難所とは、災害で被災した人が自宅に戻れなくなったり、災害での倒壊・火災やライフラインの停止で自宅に住めなくなった際に次の住まいを確保するまで一時的に宿泊や給食を提供することを目的とした施設・場所のことだ。
秋葉原近辺では、昌平童夢館やアーツ千代田3331などが避難所となっている。
避難場所・一時集合場所とは -災害の危険から一時的に逃げ込む場所
避難場所とは、災害での危険から逃げるために避難するための施設・場所。
自治体によって指定緊急避難場所、一時避難場所などと呼ばれ、名称が違ったりする。
また一時集合場所という、避難所や避難場所に集団で避難する際に一時的に集まるための場所もある。
ただ千代田区は、震災で火災が発生しても大規模な延焼の危険性が少ない「地区内残留地区」という区域に指定されいる。
そのため、千代田区では詳しい広域避難場所と一時集合場所の指定場所については割り当てていないようだ。
しかし、決して火災で延焼が発生しないとは限らないので、万が一その場で危険を感じたら安全を確保しながら近くの避難所へ避難するといいだろう。
秋葉原近辺では東京都中小企業振興公社や千代田都税事務所、上野公園一帯などがこれにあたる。
避難所への避難 災害が起こった際の避難方法
地震が発生した場合に適切な行動がとれるよう二段階での避難の流れを例にしてみた。
災害発生時はむやみに屋外に出ると火災や落下物などで怪我するおそれがあるので、安全ならその場にとどまって様子を見よう。
避難の判断はテレビやラジオ、信憑性のあるSNSなどから確かめた情報をもとに、上の図を参考にするといい。
災害の状況によっては避難所や避難場所の仕方、また避難方法が区市町村ごとに異なる場合もあるので、詳しいことについてはお住まいの区市町村の防災担当の窓口で確認しよう。
秋葉原の避難所の位置を把握しよう!
今回は千代田区が指定している秋葉原付近の避難所を紹介しよう。
昌平童夢館 -中央通り付近にある避難所
ジャンク通り付近にある千代田区の公共施設。
小学校、図書館、児童館の複合施設で、芳林公園も隣接している。
〒101-0021 東京都千代田区外神田3丁目4−7
電話:03-3251-5641
アーツ千代田3331 -末広町駅近くの避難所
末広町駅付近にあるアートセンター。
元々は千代田区立練成中学校だった校舎を再利用して作れられた施設のため、体育館や入口前の練成公園などの避難スペースがある。
アーツ千代田3331の入り口前には、神田五軒町々会による地域の防犯・防災センターもあり、万一の災害時にはいつでも対処できる体制も備えられているようだ。
〒101-0021 東京都千代田区外神田6丁目11−14
電話:03-6803-2441
ちよだパークサイドプラザ -昭和通り口近くの避難所
昭和通りから徒歩7分ほどのところにある公共施設。
和泉小学校と区民施設の複合施設で、和泉公園も隣接している。
また、千代田区で災害拠点病院に指定されている三井記念病院がすぐ近くにあるため災害に備えた十分な運営体制・設備が整ってる。
〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1−13−18
電話:03-3864-8931
台東一丁目区民館 -台東区方面にある避難所
昭和通り口から徒歩8分ほどのところにある区民館。
・・・この複数のSilhouetteが動き出せば、それはまぎれもなく「いきいきプラザ」さ(コブラOP風)
区民館は、老人ホームや支援センターなどの複合施設いきいきプラザの施設内に入ってある。
また、いきいきプラザの建物の裏側にはマンションがあり、その入口付近には台東区民の二長町町会が集合する一時集合場所もあったりする。
〒110-0016 東京都台東区台東1丁目25−5
電話:03-3834-4408
岩本町ほほえみプラザ -高齢者や障害者など介護を必要とする方の避難所
昭和通り口から徒歩7分、岩本町駅から徒歩5分ほどのところにある公共施設。
高齢者福祉施設と区民施設が一体化した複合施設なので、高齢者や障害者など介護が必要で、一般の避難所では生活が困難である人を受け入れる「福祉避難所」として指定されている。
ちなみに令和元年の時に台風第19号の接近に伴い、避難所を開設したそうだ。
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2丁目15−3
電話:03-5825-3407
神田さくら館 -神田駅・淡路町駅の間にある避難所
小学校、幼稚園、保育園、児童・家庭支援センターなどの複合施設。
施設内は元々旧神田小学校の跡地を利用しており、体育館や校庭、多目的ホールなどの避難先を受け入れるスペースが充実していて、近くには神田児童公園が隣接している。
〒101-0048 東京都千代田区神田司町2丁目16
電話:03-3256-6061
秋葉原付近の一時滞在施設の位置を把握しよう!
一時滞在施設とは都立施設などに開設される帰宅困難者の受入施設。
一時的に休憩や滞在することを目的だけでなく、待機場所のない徒歩帰宅困難者の一斉帰宅を抑制するための施設となっている。
万が一避難所、避難場所が近くになかったり、災害等で危険を感じた場合は近くの一時滞在施設へ避難するといいだろう。
ここでは秋葉原付近の施設を紹介しょう。
東京都中小企業振興公社 -秋葉原駅付近の一時滞在施設
中央改札口から出て徒歩1分の秋葉原駅前南通り沿いにある施設。
都内の中小企業者等が開発、製造した防災の優れた技術や製品・試作品の実用化や販路開拓などの支援など、都市の防災力の向上に貢献していたりする。
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1-9 東京都産業労働局秋葉原庁舎
千代田都税事務所 -神田駅付近の一時滞在施設
神田駅から徒歩4分ほどのところにある都税事務所。
また千代田都税事務所では、地震、火災等の災害で被災した人の税金を軽減または免除の手続きができる。
〒101-8520 東京都千代田区内神田2丁目1−12
電話:03-3252-7141
都立一橋高校 -岩本町駅・馬喰駅付近の一時滞在施設
昭和通り口から徒歩9分、岩本町駅から徒歩7分ほどのところにある都立の高等学校。
震災時に断水した場合に、水をもらえる「給水拠点」としても指定されている場所なので、コンビニや自販機などで飲み水を確保できなかった場合は水を入れる清潔なポリタンクを持参して利用するといいだろう。
ちなみに、千代田区の避難所として指定されている場所でもある。
〒101-0031 東京都千代田区東神田1丁目12−13
電話:03-3862-6061
忍岡高等学校 -浅草橋駅付近の一時滞在施設
浅草橋駅から徒歩6分ほどのところにある都立の高等学校。
また、台東区の鳥越1丁目町会の避難所として指定されてる場所でもある。
〒111-0053 東京都台東区浅草橋5丁目1−24
電話:03-3863-3131
秋葉原付近の災害時退避場所の位置を把握しよう!
災害時退避場所とは、災害直後の危険や混乱を回避し身の安全を確保するための一時的な退避場所。
公共交通機関の運行情報や帰宅困難者の一時的な避難と円滑な帰宅が可能となるよう、帰宅に必要な情報や携帯食料等を提供するなどの支援を行ったりする。
もし秋葉原付近の避難所、避難場所や一時滞在施設が災害等で危険を感じた場合の最終手段で災害時退避場所に避難するといい。
災害時退避場所へ避難するってゴジラや怪獣など天災扱いのレベルだろうか・・・
北の丸公園 -秋葉原から一番近い災害時退避場所
秋葉原から一番近いところにある災害時退避場所が北の丸公園。
この案内板の地図によると、公園の真ん中から上のあたりが災害時退避場所と赤く書かれてあった。
とりあえず案内板の地図の通りに行ってみたら、屋根付き休憩所が見えてきた。
おそらくここらへんが災害時退避場所の中心地にあたるのかな。
ちなみに、4月初めにこの公園に来た際、休憩所付近の敷地で何かを工事中だった。
どうやら東京オリンピック・パラリンピックの競技大会関連の工事のようだ。
近くの競技会場となっている日本武道館に関する施設になるのだろうか。
公園の敷地内は森林は多めだが思ったより広く、多くの避難民を迎え入れることが出来そうだ。
皇居東御苑 -秋葉原から2番目に近い災害時退避場所
そして次に近い災害時退避場所は皇居東御苑。
このご時勢からか臨時休園で敷地内には入れなかった。
北の丸公園より比較的に敷地の面積が狭い。
災害等でいざという時にはちゃんと開園するのだろうか・・・
皇居外苑 -都心とは思えないほどの広さ
そして最後は皇居外苑。
丸の内のオフィスビル群からは離れているが、都心とは思えないほど広い。
周辺に大きな建物がないため地震の倒壊の危険性はないし、遮る建物もないため視界良好。
北の丸公園と同じくらいの広さで、より多くの避難者を迎え入れることができそうだ。
秋葉原付近の避難できる公園や場所
千代田区では広域避難場所と一時集合場所は指定されてないが、万が一のために避難出来るかもしれない秋葉原の公園をまとめてみた。
芳林公園 -ジャンク通り付近の公園
ジャンク通りの近くにある芳林公園。
また避難所に指定されている昌平童夢館や昌平小学校も近くにある。
秋葉原練塀公園 -2015年オープンの公園
秋葉原~御徒町駅の山ノ手線高架沿いの中間にある秋葉原練塀公園。
2015年に出来た新しめの公園だ。
ちなみに”練塀”は”ねりべい”と読むぞ!!
和泉公園 -秋葉原で一番広い公園
昭和通り口から歩いて5分くらいにある和泉公園。
秋葉原の公園の中では敷地が1番広い。
避難所の和泉小学校や災害拠点病院に指定されている三井記念病院に隣接している。
なお、荒川がはん濫するとここら辺一帯は2.5m浸水する可能性があるので注意!
練成公園 -末広町駅付近の公園
末広町駅近くの練成公園。
避難所のアーツ千代田3331に隣接している。
神田明神 -水害から避難しやすい
電気街口から徒歩7分程度のところにある神田明神。
千代田区の洪水避難地図によると、神田明神付近は標高が高い台地で明神男坂の1番下の階段から標高差約10mくらいあるので水害から避難しやすい場所だ。
神田明神の近くには宮本公園もある。
佐久間公園 -浅草橋方面の公園
秋葉原駅から千葉方面へ向かう途中の総武線高架沿いにある佐久間公園。
秋葉原の中で比較的敷地が狭い。
秋葉原付近の避難場所には適さない公園
ここからは、筆者自身が独断で避難場所にはオススメしないところを紹介しようと思う。
秋葉原公園 -昭和通り口の公園
昭和通り口の改札から出てすぐの秋葉原公園。
地震等の災害が起きた時に駅付近は人混みでパニックを引き起こす可能性が高いので要注意!
JR秋葉原電気街口駅前広場 -駅前にある広場
秋葉原駅の電気街北口の広場。
近くに高層ビルがあるため、地震が起きた時にビルの窓ガラスの破片が降ってくる可能性があるため、リスクが高い!
秋葉原東口交通広場 -中央口のロータリー広場
秋葉原駅中央改札口のバスロータリー広場。
こちらも駅前のため、有事の際には人がごった返す可能性アリ。
街中は危険な場所が多いので、日頃から避難する場所を想定しておこう。
秋葉原でも買える!防災グッズ
秋葉原は世界的に有名な電気街の一つだ。
ということでライト・電池・ラジオ・発電機など防災グッズを買えるお店を軽く紹介しよう!
ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba -品揃えが豊富な家電量販店
秋葉原駅前にある家電量販店。家電の品揃えはもちろん防災グッズも豊富。
防災セットや非常食など。
他には拡声器やランタン、乾電池など。
地震や火災などの停電で、いざという時には必要なポータブル電源もいかが?
ビックカメラ AKIBA
電気街口から歩いてすぐ近くにある家電量販店。
防災グッズは壁1コーナー分の品揃え。
非常食やポータブル電源などはあったが、防災セットは見当たらなかった。
いつ来るかわからない災害で避難する場所を把握しておこう
災害はいつ何時訪れるかわからない。
また、今現在でも秋葉原には老朽化したビルが残っていたりするので、万が一地震が発生した場合に適切な行動がとれるよう避難する場所を確認しておきたい。
日頃から防災グッズを用意しておくなど心構えをしておこう。