モノマチイレブンで浅草橋クラフトビールを飲み比べしてきた
台東区、モノづくりの街。
『モノ』と『街』が一体になりモノづくりの素晴らしさを伝えるイベント、それが『モノマチイレブン』だ。
190組以上の参加者がいるモノマチイレブンの中でも特に気になっていた『浅草橋クラフトビール醸造所』にお邪魔してきたので、そちらのレポートを書いていきたいと思う、
浅草橋クラフトビール醸造所『VectorBrewing』
浅草橋の路地裏にひっそりとその醸造所はある。
銀の醸造タンクには数種類のクラフトビールが寝かされており、製造だけでなく直接醸造所からクラフトビールを購入する事が出来る。
今回、モノマチイレブンに参加するにあたって、4種類のクラフトビールが浅草橋パズルに持ち込まれていた。
浅草橋パズルで味わう4種のクラフトビール
この日飲み比べの会場となったのは醸造所から徒歩2分の浅草橋パズル。
平時はカフェとしてオープンしているが、貸しイベントスペースとして利用する事も出来るお洒落な空間である。
そんなパズルに運び込まれたクラフトビールはそれぞれ製法の違う4種。
残念ながら自分の一番好きな『IPA』は間に合わなかったようで、代わりに『ダーティー・オールド・マン』という黒ビールが用意されていた。
早速飲み比べを注文。
薄暗い落ち着いた雰囲気の中で注がれるビールに期待も高まっていく。
1番・ベクターペールエール
エールビール独特の味わいがしっかりと感じられつつも、後味が残らずビールの香りがほんのりと余韻を楽しませてくれる。
ごく一般的なエールビールよりちょっとだけ苦味感が強い印象で、口の中で苦味・香りを味わうのに適している。
仕事終わりに飲みたくなるビールだった。
2番・ねこぱんち
今回の飲み比べ一番人気のねこぱんちはビールが苦手な人にこそお勧めしたい。
フルーツ系のスパイスの影響か、口の中に爽やかな味わいと香りが広がっていく。
ホップ感は他の3種よりも強いが、それでも日本の有名なビールよりも苦味が少ない。
キリっとしたドライ感は少ないものの、夏の暑い日にピッタリの一品だ。
3番・ダーティー・オールド・マン
このビールの特徴はとにかく濃厚なことだ。
コーヒーにも似た濃い味わい、口に残るワインのような余韻。
重さを感じるこの味は、最初の一杯ではなく二杯目、三杯目に飲みたくなる力強さを持っている。
時間をかけて一杯のビールを味わうのに適している、大人な雰囲気を持ったビールだった。
4番・グラン・クリュ
このビールは飲み比べという枠の中にいては不思議な味だった。
しかし、『クラフトビールをもっと面白く』というモノづくりのコンセプトを思い返すと『なるほど』と感じるものだった。
一口飲んだ後に感じた感想が『上質な日本酒を飲んでいるよう』だった。
気付けばすっと飲んでおり、ビールを構成する香りや味の調整にこだわって作り上げたんだなとすぐに解る一品だった。
モノづくりに対する熱意
ビールとは、醸造所の数だけ種類がある飲み物であり、世界中を見ても軽く1000種類以上のビールが存在している。
そしてそれらはまったく同じ味で存在していない。
また、製造方法もたくさんの種類があり、同じ材料を使っても製造方法によってビールのが味はガラリと変わる。
浅草橋発、唯一無二のクラフトビール。
この先も長い間ずっと味わっていきたいものである。